第27回例会(通算第404例会)
例会の開催期間:2024年3月25日正午 ~ 2024年3月31日正午
23-24年度RIテーマ |
「世界に希望を生み出そう」 |
23-24年度2730地区テーマ |
「平和を求め、希望あふれる、明るいロータリーライフを進めよう」 |
例会プログラム
四つのテスト
ロータリーの目的
「ロータリーの目的」
ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。
1.知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。
2.職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事は全て価値あるものと認識し、
社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。
3.ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、
日々、奉仕の理念を実践すること。
4.奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、
親善、平和を推進すること。
付記
「ロータリーの目的」の4つの項目は、等しく重要な意味を持ち、また同時に行動を
おこさなければならないものであるということで、RI理事会の意見が一致した。
(ロータリー章典26.020)
ロータリーソング
君が代
会長の時間
会長の時間会長 吉永 由香
2730ジャパンカレントロータリーEクラブ
2023-24年度 第27回(通算第404回)例会を開催いたします。
今年度の第2回例会にて、当クラブの幹事、会計、SAAがどのようなことを行っているかのお話をしたところ、各委員会についても掘り下げて話をしてはどうかとの要望があり、会員増強維持委員会、クラブ管理運営委員会、奉仕プロジェクト委員会、公共イメージ委員会についてお話しました。今回はロータリー財団委員会についてお話したいと思います。
以下は、「クラブを成功に導くリーダーシップ:ロータリー財団委員会編(2019-22年度版)」から抜粋したものです。
■委員長の責務
・財団補助金および財団関連の活動について周知・紹介し、会員の参加を援助する。
・ロータリー財団への寄付に対するクラブ会員の意欲を引き出す。
・地区補助金の参加資格認定のため、補助金管理セミナーに参加する。
・少なくとも年4回、財団に焦点を当て、活動意欲を引き出すような例会プログラムを実施する。
・会計と協力して、クラブが受領したロータリー補助金資金を管理する。
・奉仕プロジェクト委員会と協力し、プロジェクトの立案と資金調達を行う。
・会計と協力し、正確かつ適時に財団への寄付を送金する。
・クラブ会員増強委員会と協力し、クラブの良好なイメージと充実した活動を維持する。
■委員会との協力
クラブの他の委員会との共同作業を通じてグループとしてのインパクトを最大限に高めましょう。
共同作業の例:
・奉仕プロジェクト委員会と協力して、現在または将来のプロジェクトのためにロータリー補助金を受けられる可能性を検討する。
・公共イメージ委員会と協力して、プロジェクトや募金行事の情報を発信し、参加を促す。
・会員増強委員会と協力して、学友を見つけ、クラブの活動に関わってもらう。
■効果的な目標
年次目標は、委員の能力やクラブの関心を反映したものとします。目標は、全員の意見を取り入れた上で設定し、測定可能かつ達成可能で、達成期日を定めたものとしてください(例:「全会員が1月1日までに年次基金に寄付する」など)。
■行動計画
委員と協力して、それぞれの年次目標の達成に必要な一連の行動計画を立てます。
・実行責任者を決めます。
・期日を設定します。
・進行状況と成功を測る方法を決めます。
・既に持っているリソースを考慮に入れ、必要なすべてのリソースを入手します。
・定期的に進行状況を確認し、必要に応じて目標を調整します。
■補助金管理セミナー
クラブ会員は、補助金管理セミナーで、ロータリー補助金の管理、適切な資金管理、クラブの覚書(MOU)の実施の方法を学びます。クラブがグローバル補助金の利用資格を得るには、プロジェクトに関わる少なくとも1人の会員が、地区での補助金管理セミナーに出席する必要があります。
■例会
例会の議題に、財団に寄付した会員の表彰や、会員がいかに財団を支援できるかを紹介するプレゼンテーションや卓話を含めてもらいましょう。四半期ごとに、財団にスポットライトを当てた例会を実施してください。学友やボランティアを招き、財団とのかかわりでどのような体験が得られたか、あるいは財団が人びとにどのように恩恵を与えたかについて、話をしてもらいましょう。
クラブロータリー財団委員会の中心的な役割のひとつに、ロータリー財団がいかに奉仕プロジェクトを可能とするかについて、会員に情報や活動事例を伝えることがあります。財団補助金を利用したロータリーの活動について情報を伝えることで、参加と支援に対する意欲が高まります。
以上が、抜粋した内容となります。
ロータリー財団委員会は「寄付の依頼」というイメージがあるかもしれません。しかし、ロータリー財団に寄付したお金は3年後地区に戻ってきて、地区補助金やグローバル補助金として奉仕プロジェクトに使用することが出来ます。ただお金を払う(寄付する)だけではなく、自分達で活用出来るのです。また、ロータリー財団への寄付は、公益目的事業を支援するために支出された「特定公益増進法人」への寄付金として取り扱われ、税制上の優遇措置の対象となります。ロータリー財団への理解を深め、各委員会と連携することが大事ですね。
幹事・委員会報告
幹事報告幹事 今福 修吾
2023-2024年度 第27回(通算第404回例会)幹事報告
・特になし。
- (1)鹿児島ポリオ撲滅募金事業の開催について
・日 時:2024年4月7日(日)9:30集合
・場 所:鹿児島山形屋1号館玄関横
・対象者:クラブ会員とその家族、入会候補者 等
・その他:クラブFacebookに出欠確認が登録されていますのでご回答ください。
(2)今後の予定
・2024年5月18日(土) 10周年記念事業打合せ及びクラブ懇親会(国分中央近辺を予定)
・2024年5月19日(日) 地区研修協議会(霧島市民会館)
・2024年6月23日(日) 2730ジャパンカレントロータリーEクラブ10周年記念事業
- (1)川内RC創立70周年記念式典の開催について
・日 時:2024年4月6日(土)13:00~受付
・場 所:ホテルグリーンヒル
・参加者:柴田
・登録料:10,000円(振込)
(2)阿久根RC創立50周年記念公演・記念式典・祝賀会の開催について
・日 時:2024年4月14日(日)12:00~受付
・場 所:ホテルABCパレス
・参加者:今柳田
・登録料:10,000円(振込)
(3)延岡RC創立70周年記念式典・祝賀会の開催について
・日 時:2024年4月27日(土)13:30~受付
・場 所:エンシティホテル延岡
・参加者:宮本
・登録料:10,000円(振込)
(4)宮崎西部グループIMの開催について
・日 時:2024年4月27日(土)13:00~受付
・場 所:えびの市文化センター
・対象者:RC会員
・登録料:無料 ※17時からの懇親会に参加される方は参加費:3,000円(当日支払い)
・その他:参加希望の方は、4月10日(水)までに幹事まで連絡ください。
(5)日南RC創立70周年記念式典・祝賀会の開催について
・日 時:2024年6月15日(土)15:30~受付
・場 所:ホテルシーズン日南
・対象者:RC会員
・登録料:10,000円(振込)
・その他:参加希望の方は、3月27日(水)までに幹事まで連絡ください。
(1)令和6年能登半島地震への支援について(報告)
・クラブ会員から計3万円の募金があり、3月21日(木)にガバナー事務所へ送金しました。ご協力ありがとうございました。
(2)RYLA(宮崎)の開催について
・日 時:2024年4月6日(土)13:00~2024年4月7日(日)12:30
・場 所:宮崎県むかばき青少年自然の家(宮崎県延岡市行縢町760番3)
・参加者:廣田(地区役員として出席)
・登録料:3,000円(当日支払い)
(3)RYLA(鹿児島)の開催について
・日 時:2024年4月13日(土)13:00~2024年4月14日(日)12:20
・場 所:かせだ交流センターさんぱる(南さつま市加世田高橋1952-2)
・参加者:今柳田、廣田(地区役員として出席)
・登録料:3,000円(当日支払い)
例会プログラム計画が、各会員への配信されておりますので、
例会が滞りなく行われますように、例会プログラム委員会用のメールに
提出のご協力をお願いします。
①提出期限:例会日10日前
②提出先:SAA 宮本 健児
例会プログラム委員長 今柳田 幸代
③例会プログラム委員会メール:rec2730.reikai@gmail.com
①他クラブの例会や行事でメークアップ補填
証明書や証明になる書類を添付して、補填する「例会回数」を連絡する。
②自クラブの行事でのメークアップ補填
補填する「例会回数」を連絡する。
③報告先:幹 事 今福 修吾
副幹事 柴田 伸久 まで
以 上
委員会報告
メインプログラム
特集 水と衛生 ロータリー活動からみる世界の排せつ環境 『トイレ、その先へ』例会プログラム委員長 今柳田 幸代
3月は『水と衛生月間』です。
ロータリーでは、世界中で衛生環境を整えるためにトイレを設置したり、安全な水を届けるための環境設備を行ったり、衛生管理に関する学習の機会を提供したりしています。日本でも、多くのクラブがグローバル補助金を活用し、世界の様々な地域にトイレを設置する事業を展開しています。
今回は、ロータリーの友「特集 トイレ、その先へ」から、二つの記事を紹介します。
特集 水と衛生 ロータリー活動からみる世界の排せつ環境 『トイレ、その先へ』
ロータリークラブ初の奉仕活動が、アメリカ・シカゴ市への公衆トイレの寄贈だったことはご存じですか?
日本のロータリークラブもニーズのある国や地域にトイレを設置し、衛生問題の改善に貢献しています。しかし各地の取り巻く環境を調査していくと、課題はまだまだ山積。トイレ環境最先端を行く日本にいるとなかなか見えてこないトイレ環境、支援のヒントを紹介します。
一つ目は、2018-19年度第2750地区グローバル補助金奨学生としてアメリカ・タフツ大学大学院で「水と衛生分野『水と衛生に不自由しない世界の実現へ』」をテーマにインドの水と衛生問題を研究され、現在、一橋大学社会科学高等研究院特任講師をされている元橋一輝さん(ロータリー財団学友)の記事です。
「インドのトイレ普及の現状と課題」 ロータリー財団学友 元橋 一輝
私はロータリー財団のグローバル補助金と地区補助金を得て、アメリカ・タフツ大学大学院の博士課程でインドにおける水と衛生の問題について学び、今も同じテーマで研究を続けています。
政府が農村部のトイレ建設に補助金
インドではナレンドラ・モディ氏が首相に就いた2014年から、「寺院よりトイレ」というスローガンの下で、トイレの建設が進められました。「クリーン・インディア政策(Swachh Bharat Mission)」が打ち出され、農村部において世帯ごとのトイレ設置に補助金が提供され、1億基以上のトイレが建設されました。その結果、2013年にはおよそ40%だった農村部のトイレ普及率は数値的には、2019年にはほぼ100%までに向上しました。(右グラフより。ただし100%には議論あり)
このような大規模なトイレ建設政策は世界的にもまれで、高く評価されるべきですが、これで完成したわけではありません。トイレは建設されてもその利用が進まず、また、トレイからくみ取ったし尿が水質汚染を引き起こす、という二つの課題が残っています。
せっかく建てても使われないトイレ
農村部では、トイレが建設されても、それを利用するという行動変化にまでつながっていないという課題があります。例えば、私が調査をしたビハール州の農村部では、2019~21年の国家家族健康調査において、改善された衛生設備を利用している人口は46%にとどまっています。そのため私は、なぜ人々がトイレを利用しないのか、どうすれば利用を促進できるのか、ビハール州農村部の1,600世帯を対象に、聞き取りを含む調査を行いました。
注目したのはトイレのくみ取り費用の負担です。農村部のトイレはピット(槽)にたまったし尿を数年に1回、バキュームカーや人力でくみ取る必要がありますが、その際には当然、料金がかかります。
また、人によっては、もっと頻繁にくみ取りする必要があると思い込み、そして、くみ取り料金が実際より高額になると誤解しているため、利用が進まないことも分かりました。トイレの利用を促進するためには、造れば完了ではなく、維持に関する正しい情報を普及させる啓蒙活動が、重要となります。
トイレを活用しているのに水質汚染
トイレからバキュームカーなどでくみ取ったし尿は、本来ならば下水処理場などで適正処理されるべきです。しかし、インドではインフラ不足のため、未処理のし尿が河川に投棄されることが多く、水質汚染が引き起こされる危険があります。そもそも、本来のトイレの目的は、下痢などへの罹患率やそれに起因する死亡率を減らすこと。しかし、水質汚染によって健康被害が増えては、本来の目的が十分に果たされません。
そこで私は、「クリーン・インディア政策」の下でトイレがより多く建設された場所の、河川の水質の変化と、その地域の住民の健康改善効果を研究。約1,000ヵ所の測定拠点の水質データと、約300の県のトイレ建設と健康データを入手し、分析しました。
その結果、河川の水質汚染が約70%上昇し、その影響は下水処理能力が不足している地域に集中していることが分かりました。つまり、懸念していたように、下水処理能力が不十分で水質汚染が発生している地域では、トイレ設置による健康改善の効果が消えてしまっているのです。
分析から確認できたのは、トイレ建設と同時に、し尿を適正に処理するための下水処理インフラを拡充することが重要だということ。ただし、大型の下水処理場は建設費が高額であるため、今後はまず、コストを抑えられる小規模なし尿処理場の建設を進めていくべきでしょう。
ロータリーへの期待
二つの課題を分析し思うのは、トイレ建設後の利用促進に併せ、し尿処理場の整備を、ロータリーをはじめとした、水と衛生に取り組む団体により注力していただきたいと考えます。この2点は、トイレ建設に比べて結果が見えにくく、よりチャレンジングな課題ですが、最近ではさまざまな新しいアイデアが試されています。例えば、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)がインドのNGOと連携して、トイレのし尿をより低コストで処理するため、トラックの荷台に、ミニし尿処理装置を搭載して各世帯を回るプロジェクトがあるそうです。このような新しいアイデアが資金を得て、人々が参加するプロジェクトになり、トイレの課題解決が進展することを期待しています。