2730ジャパンカレントロータリーEクラブ
2023-24年度 第22回(通算第399回)例会を開催いたします。
今年度の第2回例会にて、当クラブの幹事、会計、SAAがどのようなことを行っているかのお話をしたところ、各委員会についても掘り下げて話をしてはどうかとの要望があり、会員増強維持委員会、クラブ管理運営委員会についてお話しました。今回は奉仕プロジェクト委員会についてお話したいと思います。
以下は、「クラブを成功に導くリーダーシップ:奉仕プロジェクト委員会編(2019-2022年度版)」から抜粋したものです。
■クラブ奉仕プロジェクト委員長の責務
クラブ奉仕プロジェクト委員長は、地元地域や海外の地域のニーズを調べ、これに取り組むために、奉仕プロジェクトを立案・実行します。
・プロジェクトを計画、実施、評価する。
・地域社会におけるクラブのインパクトを高めるプロジェクトの機会を探す。
・プロジェクトの成果を最大にするために、他団体、ボランティア、委員会メンバーと協力する。
・プロジェクトのための資金調達を指揮する。
・プロジェクトに影響を及ぼす可能性がある賠償責任について検討する。
・公共イメージ委員会と協力してプロジェクトの広報を行う。
・プロジェクトにおいてはほかのクラブと協力する。
・ロータリーショーケースにクラブのプロジェクトを掲載する。
プロジェクト開発においては、そのほかの委員会との協力方法を検討しましょう。例えば、地区ロータリー財団委員会とともにプロジェクトにロータリーの補助金を利用できるかどうかを確認したり、クラブ公共イメージ委員会とともにプロジェクトや募金イベントの周知や市民の参加促進を図ったり、地区会員増強委員会とともに奉仕プロジェクトに協力してくれる学友を見つけたりできるでしょう。さらに地区国際奉仕委員長から、地域社会の調査やグローバル補助金プロジェクトの計画に関する情報や助言を得ることもできます。
■効果的な目標
年次目標は、委員の能力やクラブの関心を反映したものとします。目標は、全員の意見を取り入れた上で設定し、測定可能かつ達成可能で、達成期日を定めたものとしてください(例:「少なくとも100名のボランティアが参加し、300名の市民に恩恵を与える、持続可能な奉仕プロジェクトまたは活動を実施する」など)。
■行動計画
委員と協力して、それぞれの年次目標の達成に必要な一連の行動計画を立てます。各ステップでは、
・実行責任者を決めます。
・期日を設定します。
・進行状況と成功を測る方法を決めます。
・既に持っているリソースを考慮に入れ、必要なすべてのリソースを入手します。
・定期的に進行状況を確認し、必要に応じて目標を調整します。
■モチベーション
委員長の役割の一つは、委員のやる気を保つことです。委員はボランティアであることを忘れないことが大切です。ボランティアのモチベーションを保つための要素には、以下のようなものがあります:
・達成可能な目標。目標達成によってクラブと地域社会に恩恵がもたらされるという認識。
・親睦とネットワークづくりの機会
・各委員の知識や経験を活かす機会
・楽しく活動できること、活動に充実感を感じること
■ロータリーの奉仕の機会
ロータリークラブのプロジェクトは、世界中の地域社会にインパクトを与えると同時に、会員がつながりを広げ、楽しみながら奉仕する機会となります。クラブの全会員がプロジェクトに関与することで、全員がクラブの成功に寄与できます。
プログラム学友、若いリーダー、友人、家族、地元団体、同僚など、多くの人にプロジェクトに参加してもらうことで、活動がもたらすインパクトが高まるとともに、ロータリーの活動内容を人びとに知ってもらうことができます。これらの人たちが持つ専門知識や経験も、プロジェクトの改善につながるでしょう。
ロータリーは、人道的活動、文化交流、教育プログラムなどを幅広く提供しており、以下の五大奉仕部門を通じて、クラブや地区による奉仕目標の達成を支えています:
・クラブ奉仕
・職業奉仕
・社会奉仕
・国際奉仕
・青少年奉仕
地元の地域社会で実施可能なロータリーのプログラムや活動について、会員が知識を備えておくことが大切です。
・ポリオプラス:世界的なポリオ撲滅活動を支えるロータリーのプログラム
・インターアクト:ロータリークラブが提唱する12~18歳の青少年を対象とした奉仕クラブ
・新世代交換:職業または人道的奉仕に重点を置き、柔軟な内容で実施できる、二つのロータリー地区間における大学生および30歳以下の成人向け交換プログラム
・プロジェクトフェア:国際プロジェクトのパートナーを探すことを目的に、地元の奉仕活動について紹介するためのロータリー地区主催の地域イベント
・ローターアクト:ロータリークラブが提唱する18~30歳を対象とした奉仕クラブ
■ロータリーの奉仕の機会
・ロータリアン行動グループ:特定の分野における共通の関心や経験を有し、その分野におけるプロジェクトに関してクラブや地区を支援する、ロータリアン、ローターアクター、その家族、プログラム参加者、ロータリー学友から成る国際的なグループ。
・ロータリー地域社会共同隊:スポンサーである地元のロータリークラブと協力し、地域社会の調査に協力したり、奉仕プロジェクトの企画や実行を担う、ロータリアンではない地元市民から成るグループ。
・ロータリー親睦活動:共通の趣味や職業上の関心を持つロータリアン、ローターアクター、その家族、プログラム参加者、ロータリー学友から成る国際的なグループ。
・ロータリー友情交換:新しい文化の探求と友情の構築を重視するロータリアンとその友人のための国際交換プログラム。国際プロジェクトのための海外の協力者とのつながりを築くためにも役立つ。
・ロータリー平和センター:複数あるロータリー平和センターのいずれかで平和と紛争解決について学ぶための国際教育プログラム。この分野における修士号または専門能力開発修了証を取得することを目的とする。
・ロータリー青少年交換:15~19歳の学生を対象とした、国際理解と平和を促進するための国際交換プログラム
・ロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA):リーダーシップ能力と世界市民としての自覚を養い、人間として成長することを目的とする、14~30歳の参加者を対象とした研修プログラム
■奉仕プロジェクトの実施
委員会の役割は、クラブのプロジェクトを主導し、地域社会に変化をもたらすことです。プロジェクトの実施を通じて、会員同士の交流やネットワークづくりの機会が生み出され、ロータリーへの積極的参加も促されます。
プロジェクトでは、利用可能なリソースと手段を駆使して、活動スケジュールの立て、地域社会の調査を実施し、進捗を測るための基準を定めましょう。奉仕プロジェクトを計画、実行する際は、以下のプロセスを参考にしてください。
1. 現状の評価
地域社会が現在抱えているニーズを調べ、地元の資産を活用して、永続的な変化を生み出すプロジェクトを立案してみましょう。まずは、地域社会の調査を実施して、地域社会の資産とニーズを調べます。「地域調査の方法」には、利用可能なさまざまな調査方法が紹介されています。グローバル補助金を申請する場合、地域社会の調査結果を申請書に含める必要があります。
2. プロジェクトの選定
調査の結果を基に、奉仕プロジェクトを選びます。この際に考慮すべき点には、地域社会から得られるサポートと関与、クラブの過去の奉仕活動歴、利用可能なリソース、プロジェクトの期間、持続可能性などがあります。
3. 計画の立案
目標を設定し、行動計画と予算を立てて、どのような賠償責任からの保護が必要かを判断します。プロジェクトを選んだ後、クラブ理事会および地区職員と協力して、資金調達やプロジェクト立案に役立つ資料や協力してくれる人材について検討します。活動分野において専門知識や経験をもつロータリーファミリー(ロータリアン、ローターアクター、学友など)を探し、協力してもらうために、地区国際奉仕委員長に連絡を取るとよいでしょう。
4. プロジェクトの実行
プロジェクトの広報、資金調達、活動の管理を行います。
5. プロジェクトの評価
上手くいったこと、そうでなかったことを振り返り、記録に残します。これを、将来のプロジェクトの計画プロセスに役立てることができます。
My ROTARYから、六つの重点分野に関するプロジェクト戦略と事例を入手できます:
プロジェクトの計画・実行にあたっては、さまざまな人やグループの協力を得ることができます。
・地区国際奉仕委員長、奉仕プロジェクトマネージャー
・ロータリアンとその家族・友人
・地元団体
・ローターアクトクラブの会員
・ロータリーの学友
・インターアクトクラブの会員、ロータリー青少年交換学生、ロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)の参加者
・ロータリー地域社会共同隊(RCC)のメンバー
・そのほかのロータリークラブの会員
・ロータリアン行動グループとロータリー親睦活動グループ
■プロジェクトのリスク管理
例会中や募金活動中、または若い人たちがかかわる活動中には、クラブは常にリスクを管理する責任があります。ここでいう「リスク管理」とは、起こりうる損害の原因を事前に突きとめ、それを未然に防いだり、金銭的損失を軽減する方法を決めるために事前に対策を取ることです。
リスク管理には以下が含まれます。
・「どんな問題が起こり得るか」という視点に立って活動を再点検すること
・リスクを軽減するために活動に変更を加えること
・契約書や合意文書を作成し、関係者全員の役割と責任範囲を明確にすること(地元の弁護士に相談して法的文書を作成すること)
・既存の方針、手続き、ガイドラインを遵守すること
事前の対策で、損失の影響を抑えることができます。奉仕プロジェクト委員長は、リスク管理に対するクラブの意識を高めることのできる立場にあります。リスクを認識し、これを管理することで、ロータリアン、プログラム参加者、クラブの資産を保護することができます。
賠償責任からクラブを守るために、法律や保険の専門家から助言を受けることをお勧めします。例えば、クラブ(またはその活動)を法人化したり、適切な賠償責任保険を付保することなどについて、専門的な助言を求めましょう。
■青少年と接する際の行動規範に関する声明
国際ロータリーは、ロータリーの活動に参加するすべての青少年のために安全な環境をつくり、これを維持するよう努める。ロータリアン、その配偶者、その他のボランティアは、接する児童および青少年の安全を考え、肉体的、性的、あるいは精神的な虐待から彼らの身の安全を守るため、最善を尽くす責任がある。
長くなりましたが、以上が抜粋した内容となります。
奉仕プロジェクトは活動の要と言っても過言ではありません。奉仕プロジェクトを実施するには各委員会と協力し、クラブ会員以外にも声をかけて実施することが出来ます。また青少年奉仕に力を入れる当クラブでは、リスク管理も重要となります。
当クラブは会員の居住地が様々で、地域性に合わせた活動はなかなか難しいのですが、地域に囚われることなく、広い範囲でニーズに応えられる活動をしていきたいですね。
ガバナー月信から「Myストーリーテリング」
例会プログラム委員長 今柳田幸代
池ノ上ガバナーはガバナーメッセージで会員増強の方法として、Myストーリーテリングについてこのように話していらっしゃいます。
―――――――――――――――――――――――――――――
私たちの国際ロータリー第2730地区でも会員数減少の悩みを抱えておられるクラブが少なからず見受けられます。会員数を増やし、ロータリー活動の素晴らしさを維持し、社会的にも、個人的にもためになる、明るく楽しいロータリーライフの基礎づくりを広めたいものです。
フロリダ州のオーランドで、2023年1月に開かれた国際ロータリーの協議会に参加したとき、分科会の中で会員増強のテーマも取り上げられて、活発な意見が交わされました。
その中で私が印象に残ったことは、ロータリーに関する自分自身のストーリーテリングを積極的に広めようという意見でした。
ロータリーの会員になって、つらいところ、困ったところ、嫌なところ、面白くないところなどを繰り返し口にするのではなく、経験した素晴らしいところ、助かったところ、好きなところ、楽しいところなどについて、自分のロータリーライフを振り返り見つめてもらってはいかがでしょうか。
一人一人が気付いた、自分のストーリーテリングを語り合い、またこれからロータリークラブに入ってみようかと思っている人にも語り掛けてみたらいかがでしょうか。
(ガバナー月信8月号 ガバナーメッセージ)
―――――――――――――――――――――――――――――
私たちEクラブでは毎年会員卓話のテーマを決めて、会員全員が話をする機会を設け、会員が自分の言葉でロータリーとの出会いや思い、職業などについて、ご自身のことを話していただいております。このガバナーメッセージを読んで、まさにストーリーテリングを語り合っている貴重な機会となっていたと感じました。自画自賛になりますが、良い取り組みだったと感じています。
地区では、ガバナー月信12月号から「Myストーリーテリング」というコーナーができ、地区内のロータリーアンからの寄稿が掲載されています。他クラブの皆さんのお話を聞く機会はなかなかないので、今回、例会のメインプログラムで取り上げさせていただきました。ぜひ、お読みいただき、感想をお聞かせください。