2730ジャパンカレントロータリーEクラブ
2023-24年度 第11回(通算第388回)例会を開催いたします。
今年度の第2回例会にて、当クラブの幹事、会計、SAAがどのようなことを行っているかのお話をしたところ、各委員会についても掘り下げて話をしてはどうかとの要望がありました。
今回は会員増強委員会についてお話したいと思います。
以下は、「クラブ会員増強委員会の手引き」から抜粋したものです。
クラブ会員増強委員会の役割は、会員増強のための行動計画を立て、これを実施することです。会員がいてはじめて、クラブは効果的な活動を行うことができます。地域社会に奉仕し、ロータリー財団を支援し、クラブレベルを超えたロータリーのリーダーを育成できるかどうかは、クラブの会員基盤の規模と強さに直接関係しています。
クラブ会員増強委員会の以下の責務を詳しく説明しています。
・次年度のクラブ会員増強目標を達成できるよう、委員会の目標を立てる。
・会員を勧誘し維持することの重要性について、会員を教育し、研修を行う。
・会員の職業分類が地域の現在の事業人口を反映したものとなるよう、職業分類調査を行う。
・会員による積極的な参加を促すための会員増強行動計画を立案する。行動計画の一環として、会員を対象とした調査を行い、クラブが会員にとって重要かつ魅力的であり続けるために、会員の意見を反映した変化を取り入れる。
・会員増強と会員維持の活動が効果的に行われるよう、クラブの現状評価を行う。
・クラブ広報委員会と協力して、入会候補者と現会員のどちらにも魅力的なクラブのイメージづくりを行う。
会員増強
クラブの会員基盤を築くには、入会候補者を探し出すと同時に、現会員を維持する必要があります。新会員が入会することで、新鮮なアイデアや新しいエネルギーがもたらされます。一方、現会員は、クラブの意義ある活動を続けていくために欠かせない存在です。
クラブ会員増強委員会は、新会員の勧誘にあたって目標を設定し、目標を達成するための計画を立て、この計画を実行するために会員とコミュニケーションを図ります。クラブの勧誘活動を先導するのは委員会ですが、新会員を勧誘するのは会員一人ひとりの責務です。委員は、会員の友人や家族、仕事関係の知り合い、地域の人々に声をかけ、入会を勧めるよう会員に奨励すべきです。
会員増強活動の中でも、特に会員維持活動は重要です。会員に十分な情報を提供し、積極的な活動を促し、貢献を称え、感謝することで、会員の満足度が高まります。また、定期的にクラブの現状評価を行うことによって、クラブの長所と短所(改善点)は何かを検討しましょう。奉仕活動への参加や親睦活動の状況、クラブ所属年数、ロータリー財団への寄付傾向などを随時確認することで、対応すべき問題を明らかにすることができます。
ロータリー・クラブの会員基盤を築くプロセスには、通常、次の段階が含まれます。
・入会候補者を探し出す
・ロータリーを紹介する
・入会を勧める
・入会させる
・情報を提供する
・積極的な参加を促す
・継続的に教育する
入会候補者を探し出す
まずは、会員となるにふさわしい人を探すことから始めましょう。新会員を慎重に選ぶことによって、会員維持につながると同時に、新会員受け入れに対する現会員の態度が好ましいものとなります。
「職業分類調査」と「会員の多様性に関する調査」を用いて、地元のさまざまな職業がクラブに反映されているかどうかを確認することができます。その結果を基に、さらに正確に反映できるようターゲットを定めた上で勧誘を行いましょう。
ロータリーを紹介する
入会候補者に、クラブの活動全般について説明し、地元や海外で実施されている奉仕活動や国際ロータリーのプログラムを紹介します。委員会は、以下の主題に沿って、入会候補者向けのクラブ概要資料をまとめておきましょう。
・クラブとその歴史、クラブが力を入れているプロジェクトと活動
・国際ロータリーとロータリー財団
・入会によって得られる会員の恩恵
・参加できる各種のクラブ活動
入会前に、熱心なロータリアンが候補者にロータリーを紹介し、上記について十分な情報を伝えれば、入会後にその新会員が積極的な会員となる傾向が見られます。
さらに、来訪者や講演者に渡すクラブの概要資料をまとめておきましょう。
入会を勧める
推薦者と会員増強委員の両者が入会候補者を訪ね、入会を勧めます。候補者が持つ専門技能や趣味などを事前に調べておき、候補者が関心を示しそうなロータリーの活動やプロジェクトを紹介するとよいでしょう。
候補者が会員資格を満たしている場合、委員会はクラブ理事会に推薦書を提出し、候補者の推薦理由を説明します。
入会させる
厳粛かつ意義ある方法で新会員を迎え入れましょう。入会式には、会員の家族も招待し、新会員に仕事や家族について簡単に自己紹介してもらいます。全会員が新会員に直接挨拶しましょう。新会員に渡すべきものは、次の通りです。
・ロータリー徽章の襟ピン
・クラブに関する情報資料
・地区名簿
・ガバナー月信
・「ロータリーの友」、もしくは「ザ・ロータリアン」誌
・Eクラブを含む地元クラブのリスト(例会のメークアップ用)
クラブ管理運営委員会と連絡を取り、新会員とその推薦者をクラブ会報などで紹介してもらいます。
情報を提供する
次の主題を中心に、クラブと国際ロータリーについて新会員に説明します。
・奉仕に参加する機会
・クラブ会員の恩典
・クラブの沿革と地元地域への貢献
・クラブの運営方法
新会員のオリエンテーション・プログラムは、数回に分けて実施するとよいでしょう。
積極的な参加を促す
クラブのプロジェクト、委員会、活動、募金、理事会会合、例会、親睦活動に、全会員が参加することが大切です。積極的に参加している会員は自分がクラブの重要な一員であると実感し、ロータリーを優先するようになります。
継続的に教育する
ロータリーの知識を深め、クラブの重要な一員であると実感している会員は、活動に積極的にかかわり続ける傾向があります。また、国際ロータリーやロータリー財団に関する最新情報を、定期的に会員に知らせることも大切です。
ガバナーや国際ロータリーからの情報を、クラブや地区のウェブサイト、ソーシャルメディア、例会、Eメール、会報などを通じて、会員に伝えてください。
RI出版物も、会員の継続教育のための優れた資料となります。「ロータリーの友」や「ザ・ロータリアン」誌などの出版物を読めば、世界各地で実施されているロータリー活動の最新状況が把握できます。また。ウェブサイト(www.rotary.org)やロータリーのソーシャルメディア・サイトにも、最新ニュース、行事やリソースなどの情報が掲載されています。
ロータリー青少年交換、ローターアクト、RYLAといったRIのプログラムについて、会員に十分に知ってもらいましょう。プログラムに参加した経験が、生涯にわたるロータリーへの情熱につながることも少なくありません。
多様性
クラブの会員構成は、職業、年齢、性別といった点で地域社会を正確に反映したものであるべきです。多様な会員基盤を築く方法として、「職業分類調査」と「会員の多様性に関する調査」の実施があります。会員基盤に多様性をもたらすことにより、クラブの奉仕の取り組みに会員の幅広い経験や知識を生かすことができます。また、地元の住民がクラブへの入会に関心を持ちやすくなると考えられます。
RIの方針では、性別、人種、肌の色、信条、出生国、性的指向に基づいてクラブの会員身分に制約を設けることを禁じています。
クラブのイメージ
クラブのイメージは、新会員の勧誘に直接関係します。会員になることの具体的な恩恵やメリットを強調し、入会する見込みのある人に伝えることが重要です。公共イメージの向上を目的とした質の高い活動を一貫して行うことで、人々は地元クラブに関心を寄せるようになり、入会の誘いも受け入れてもらいやすくなります。クラブ会員増強委員会は、クラブ広報委員会と協力して、公共イメージの向上を図る活動を行うよう努めてください。
以上が抜粋した内容になります。
個人的には本文中にある「入会させる」という表現は好きではありませんね。
これを見て頂くと、様々な委員会も関わるべきであり、最も大事なことは「新会員を勧誘するのは会員一人ひとりの責務です。」という部分ではないかと思います。
長くなってしまいましたが、会員増強委員会について理解を深めて頂けましたら幸いです。
今週のメインプログラムは、『米山月間』にちなんで「ロータリーの友」から『米山学友世界大会』の報告をお届けします。
ロータリーの友(2023年10月号)から
米山学友世界大会「再会in関東」-世界38カ国からつくばに集結
米山奨学委員会委員長 池 海英
例会プログラム委員長 今柳田 幸代
8月5日、茨城県つくば市のつくば国際会議場において、第3回米山学友による世界大会「再会in関東」(関東10地区の米山学友による世界大会)が盛大に開かれました。
世界大会の開催は4年ぶり。2019年の「絆inモンゴル」の開催後、21年6月に第3回世界大会を台湾で開催予定でしたが、新型コロナの世界的なまん延により中止を余儀なくされました。世界最大級のサイエンスシティーであり、勉学のために来日した米山学友が集うにふさわくし、さらに東日本大震災の被災地の活性化に貢献したいという思いから、つくば市が選ばれました。
そこから2年にわたる準備がスタート。米山学友とロータリアンが笑顔で再会を喜び、楽しいひとときを過ごせるようプログラムを工夫、各学友会内での呼びかけや地区の後押しも奏功し、実に世界38の国と地域から学友が集い、現役の米山奨学生やロータリアン、それぞれの家族など過去最多の1,209人が参加登録しました。
今月の「よねやまだより」は米山月間特集として、学友の集う機会として過去最大規模となったこの大会について、ご紹介します。
最初にポスターを通じ、出会いの場を創出
いよいよ迎えた大会当日、午前中は二つの分野のポスター展示から。一つ目は「学友会ポスター」コンテスト。学友会活動の活性化を目指したポスターを募集し、国内外43の学友会のうち、28の学友会が出展しました。それぞれの奉仕活動や親睦行事が紹介されており、審査により優秀作品を選定、午後の式典中に表彰しました。
もう一つは「ビジネスポスター」で、学友らがそれぞれの活動や仕事を1枚のポスターで紹介。それを見た参加者たちに、口頭で説明を加えていました。
また、同会場には「米山フェスティバル」と銘打って交流スペースを設置。各国の学友たちが、それぞれ持ち寄った多彩なお菓子を配るなどしながら、旧友との再会や新しい出会いを喜ぶ光景が見られました。
米山一色の大会式典がスタート
式典は午後2時半から、つくば国際会議場メインホールで行われました。収容人数約1,200人を誇るこのホールのステージ上から客席を見れば、2階席まで埋め尽くされて、まさに米山一色。実行委員会メンバーと各学友会会長が各国の国旗を持ってステージ上に登場し、いよいよ大会式典がスタートしました。
開会時、第2階世界大会「絆inモンゴル」実行委員長のジャンチブ・ガルバドラッハさん(モンゴル米山学友会)から、今回の実行委委員長・朴貞子(パク・サダコ)さん(第2750地区米山学友会)へ、米山世界大会シンボルの引き渡しが行われました。朴さんは「この日のために本当に多くの準備を重ねました」と語りながら、涙で言葉を詰まらせる場面も。その尽力に応えるように、客席からは大きな拍手が送られ、「多くの方の協力がなければ、開催することはできませんでした」と感謝を伝えました。
今大会の開催に先立って、主催した10地区の学友会が「チャリティー奉仕リレー」と称した募金活動と奉仕活動を展開しており、各学友会の会長が、その取り組みを紹介。募金活動で集まった40万7,381円は壇上で、子どもの貧困問題に取り組むNPO法人Learning for All の代表者へと手渡されました。
米山学友会は「居場所」「家族」「恩返しの場」
続いて「米山学友の在り方と世界大会の開催意義」と題したパネルディスカッションが開催されました。
21-22年度に地区米山記念奨学委員長を務めたことで、「米山の魅力に取りつかれ、不治の病『米山病』にかかってしまった」と語る、第2750地区ガバナーの宮崎陽市郎氏がファシリテーターを担当。パネリストは、米山学友の何玉翠(ホーユーツィ)さん(台湾)、林志昇(リンシショウ)さん(台湾)、黄セミ(ファンセミ)さん(韓国)、ツェーソドロルウォー アリョーナさん(モンゴル)、チャン ミン フエさん(ベトナム)の5人が務め、おのおのの奨学生時代の思い出、学友会活動や米山記念奨学事業への思いを語りました。
「学友会の存在意義とは」との問いに、パネリストたちは迷いなく「居場所」「家族」「恩返しの場」と即答。会場からは賛同の大きな拍手が湧き起こりました。
あるロータリアンは「これほど感謝、恩返しという言葉を耳にする機会は他にない。米山が積み上げてきた歴史を改めて感じた」と語り、事業の意義を再確認できる時間となりました。
次回は台湾で会いましょう
続いて、23年7月から活動を開始した、第5代よねやま親善大使の陳瑶(チンヨウ)さん(中国)、ウェンブウェベ・スマナサーラさん(スリランカ)、イメン・ジェブリさん(チェニジア)の3人が登壇し、自己紹介と親善大使としての抱負、思いを語りました。
百人合唱祭では、米山学友やロータリアンが壇上に上がり、19年の「絆inモンゴル」の際に作られた歌「米山の絆」を合唱。「絆をつなぎ合わせ明日のために手を組もう 我らは米山学友 ロータリアンの友と歌おう」の歌詞が響き渡りました。スクリーンには歌詞が映し出され、参加者全員で合唱。会場が一体となりました。
最後は、朴実行委員長から、第4回世界大会が26年6月に台湾で開催されることが発表されると、満場の拍手が起こり、盛会のうちに閉幕となりました。
再会の場は、新たな出会いの始まりへ
その後に場を移して開かれた晩餐会は、仲間同士で写真を撮ったり、話し込んだりと和気あいあい。ベトナムやミャンマー、国内学友によるパフォーマンスとして、民族舞踏やダンス、演奏なども披露されました。
大会前日には前夜祭を開催。大会翌日の6日にはつくば市を巡るバスツアーも開かれ、筑波宇宙センター(JAXA)などを見学。参加者たちは「参加した良かった」「本当に勉強になった」と満喫した様子でした。
プログラムは全て大盛況。“再会”の場は、新たな出会いの場ともなり、米山の輪がさらに広がったようです。「学友たちの、恩返ししていきたい、という言葉がうれしかった」と語ったロータリアンの声に代表されるように、それぞれの思いは通じ合い、米山学友とロータリアンの絆もますます深まっていくことでしょう。
次回は3年後、21年に開催を断念した台湾の地に、ついにハート形を模した、米山世界大会のシンボルが届きます。ぜひご参加いただき、米山での絆を体感してください。台湾と世界の米山学友がお待ちしています!