ロータリー親睦月間について
クラブ管理・運営委員会
委員長 今福 修吾
6月はロータリー親睦月間です。クラブと地区は、特にロータリー親睦活動月間である6月中に、親睦活動を推進するように奨励されています。私達のクラブにはあまり馴染みのない月間行事となっていますので、背景や目的、現在の活動等についてまとめてみましたので、以下にお示しします。
(1)設立の背景
年 度 |
主な内容 |
1928年 |
エスペラント語に関心を持ったロータリアンが集まったことが起源 |
1947年 |
ヨット部が結成 |
1964年 |
ゴルフ同好会が発足
(各国持ち回り、日本では1987年に川奈GCで開催) |
1989年 |
ソウル国際大会で「国際職業連絡グループ」とのコンセプト提案 |
1993年 |
理事会で「ロータリー趣味・職業別親睦活動」と規定 |
2001年 |
「ロータリー親睦活動」として月間行事に指定 |
(2)ロータリー親睦活動とは ※ロータリー章(2022年10月)より抜粋
①42.010.1 親睦活動の条件
ロータリー親睦活動は、共通の関心毎、職業、またはレクリエーションの活動を軸に、交
流と友情を深め、コミュニティを構築するという主な目的のために世界中から結束した人の
グループである。親睦活動は、関心を持つ人であれば誰でも会員になることができる。親睦
活動はあらゆる年齢、民族、人種、皮膚の色、障害の有無、宗教、社会的地位、文化、性
別、性的志向、ジェンダーアイデンティティーの人々に対し参加を開放するためインクルー
シブなものにするべきである。
※インクルーシブ…包み込むような、包摂的な
親睦活動グループは、親睦活動グループは、RIから独立して運営されなければならない
が、ロータリーの標章の使用を含め、RIの方針に従わなければならない。親睦活動は、宗
教的な信条や政治問題、または他の団体を推進する目的に利用してはならない。RIによる
親睦活動グループの承認は、RIをはじめ地区またはクラブに対し、法的、財政的、あるい
はその他の義務または責任を負わせることを意味するものではない。親睦活動グループは、
RIを代行したり、代表したり、またはRIの代わりに行動する権限を持っていると暗示し
てはならない。親睦活動グループはRIの代理機関ではない。親睦活動グループは、財政的
にも管理的にも、また、その他の面においても自立していなければならない。親睦活動グル
ープは、いかなる国においても当該国の法律に違反して存在したり、あるいは活動してはな
らない。各ロータリー親睦活動グループにRIの保険は適用されないため、各自でリスクを
想定し、必要に応じて保険に加入しておくことが 奨励されている。
②42.010.2 認定の基準
事務総長は、理事会に代わってロータリー親睦活動グループを認定する。
親睦活動と見なされるためには、親睦活動は満たさなければならない:
1) 少なくも5カ国を代表する、少なくとも25人のメンバーがいること。
2) 既存の親睦活動グループ、ロータリープログラム、またはロータリー財団のプログラムの
目的と重複していないこと。
3) 奉仕プロジェクトやプログラムを推進するための方策として利用しないこと。
4) 親睦活動の関心事、職業、またはレクリエーションの活動を反映した、一般的に理解され
る名前を使用すること。
5) 正会員のロータリアン、ローターアクター、または平和フェローがリーダーであること。
6) 準拠する文書(認定状、定款、細則、またはそれに準ずる文書)を持つものとし、これら
はRIの方針に従ったものとすること。
7) グループの名称案、ロゴ、連絡策情報を記載したウェブサイトまたはソーシャルメディア
ページを作成すること。ウェブ上の資料(ウェブサイトやソーシャルメディアを含む)と
すべてのコミュニケーションには、グループが提案中または結成中であることを明記しな
ければならない。
そのほかに、以下の内容が規定されています。
42.010.3 正会員としての身分の維持
42.010.4 統括管理
42.010.5 チャプター(支部)
42.010.6 認定の終結
42.010.7 出版物への記述
42.010.8 他団体との契約
42.010.9 青少年の保護
42.010.10 RI国際大会における親睦活動グループ
(3)ロータリー親睦活動グループについて
「マイロータリー」に登録されている親睦グループは以下のとおりで、全部で109グルー
プありました。
4WD車、アマチュア無線、アンティーク自動車、アルゼンチン文化、占星術、バトミント
ン、顎ひげと口ひげ、ミツバチ、ビール、バードウォッチング、ボウリング、キャンピン
グ、キャラバン式旅行、チェス、コーヒー愛好家、コメディ、コンポスティング、コンピュ
ーター、企業の社会的責任(CSR)、クリケット、クルージング、文化遺産、カーリング、
サイクリング、人形愛好家、チェッカー、医療関係者、Eクラブ、編集者・出版者、女性のエ
ンパワメント、起業家、エスペラント語、倫理、欧州哲学、美術、釣り、飛行、フランス語
圏、系図学者、ジン、世界開発、囲碁、ゴルフ、グルメ料理、グラフィックデザイナー、保
健専門家、ハイキング、ホームエクスチェンジ、乗馬、ハンティング、インターネット、イ
タリア文化、カンナダ語文学、凧、ラテン文化、弁護士、リーダーシップ、LGBT+、手品、
マグナグラエシア、マラソン、ヘビーメタル愛好家、メタバース、退役軍人、バイク、音
楽、希少古本、パームワイン、パストガバナー、平和フェロー、舞台芸術、写真、ピックル
ボール、公共保健、パブリックスピーカー、キルト・織物手芸、鉄道、キャンピングカー、
ロータリー史、ビジネス、ロータリーのピン、ロータリーの切手、ボート(ローイング)、
ラグビーファン、ラム酒、スカウティング、スクーバダイビング、スカウト、シューティン
グスポーツ、スキー、ソーシャルネットワーク、スタートアップ投資家-RING、戦略計画、
サーフィン、卓球、紅茶愛好家、テニス、総合質管理、旅行、ホストとしてのおもてなし、
トライアスロン、都市ガーデニング、ヴィンテージ収集、ウィスキー、野生生物の保全、ワ
イン、ヨット、ヨガ、若いロータリアン、
(4)まとめ
ロータリーは「親睦と奉仕」が原点とされ私自身も不変のものと理解していますが、6月
のロータリー親睦月間は我々が考える仲間内での懇親会やゴルフ、旅行ではなく「世界との
親睦」のことのようです。言い訳になりますが、島国という閉鎖的な国で育った私には「世
界との親睦」はとても敷居が高いと感じました。親睦グループのウェブサイトも確認してみ
ましたが、英語は(もちろん)解からず、翻訳された日本語でさえ意味がわからず、世界に
羽ばたくのは難しそうです。今期のメインプログラムで「人生100年。私がしたいこと1
0」をテーマとして会員の皆さんにご寄稿していただいておりますが、今回のメインプログ
ラム「ロータリー親睦月間」での「世界との親睦」についても興味を持っていただき、将来
は親睦活動に参加することを目標にしていただく良い機会になれば幸いです。
以 上