2730ジャパンカレントロータリーEクラブの2021-22年度第31回例会(通算332回例会)
を開催いたします。
子供たちが春休みで満開の桜が見ごろということで福岡県福津市にある「宮地嶽神社」に行ってきました。私としては昔、小学校の遠足で行ったことがある思い出の地だったのですが、今では「光の道」が見られアイドルグループの嵐がCM撮影に訪れたことで有名になった神社です。満開の桜もとてもきれいで、参拝後には太宰府天満宮の「梅ヶ枝餅」ならぬ「松ヶ枝餅」を食べ歩きしました。ちょっと立ち寄るのにちょうどいい名所としておすすめです。
さて、今年度の第24回例会ではジョーンズRI会長エレクトの次年度会長テーマの記事をご紹介させていただきましたが、今回はマイロータリーからジョーンズRI会長エレクトのインタビュー記事を一部抜粋してご紹介させていただきます。
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夢をつなぐ
~ジェニファー・ジョーンズ会長エレクトが描く、多様で活気あふれる未来のロータリー~
初の女性RI会長誕生は、ロータリーにとって何を意味しますか?
私が選ばれた時、強調されたのは、女性だから選ばれたのではなく、会長にふさわしい資格を持っていたから選ばれた、という点です。面接には、ジェンダーを意識して臨んだわけではありません。とはいっても、これはロータリーにとって大きな一歩だとは思います。DEIはロータリーだけでなく、あらゆる社会にとって重要なことです。私が指名されたのは、まさに時が満ちたといえるかもしれません。
2021年バーチャル国際大会での受諾演説では、オープニングで10歳のめいについての話をしました。「人と違うのはいいことだ。私は人と違う」というコメント入りの自分の顔の絵をくれたのです。その絵をとても気に入り、こんな考えを持つめいがとても誇らしかったので、私は受諾演説の最後に彼女の言葉を引用しました。「人と違うのは間違ったことではない」。多様性はロータリーの中核的価値観の一つで、女性会長というのは多様性を表す一つの形です。ただ、そこに至るまでに117年かかったというだけです。
RI会長の役割をどう定義しますか?
変える、という前提で会長職に就任するわけではありません。今日の文化と情勢の中で、意味を持つ団体としてどうすればいいか、という観点で会長職に臨んでいます。未来のためになるにはどうすればいいか。
ここ何年かでの取り組みを少し変えればいいのかもしれません。ある特定の層に訴えかける取り組み、という意味ですが。もっと当事者に寄り添うべきなのかも。多くの女性に参加を呼び掛けても大して結果が出ないのなら、「彼女にできるなら私にだって」と前向きになれるようなインスピレーションを与えるべきなのかもしれません。若い世代、若い思想家を迎え入れたいのなら、そういう行動を取る必要があります。彼らにとって大事なことを示して、自発的に取り組めるような団体にならないといけません。
私が何より貢献したいと考えているのは、ジェンダーではなくてコミュニケーションの分野です。現代において、人と違うのはいいことであって、それを受け入れることでロータリーが変わってしまうわけではない、ということを会員たちやその他ロータリーファミリーの人たちに伝えていきたいのです。ロータリーのDNAは変わりません。ロータリーの中核的価値観は変わりません。はやり廃りがあるようなものではないのです。それでも今、物事の見方を少し変えることはできますよね。
どうやって会長テーマ「イマジン ロータリー」を考えついたのですか?
「イマジン」というのは私にとって、夢や夢を追い求める義務を意味しています。会員の皆さんは成し遂げたいことを考えて、ロータリーを通してその夢をかなえてほしいのです。目の前には多くの機会が広がっていますが、持続して大きな成果を出す行動となるように、皆さんのエネルギーを向ける必要があります。会員が「アイデアがあります」と言うことが最も影響します。そのアイデアを他の人たちと共有し、詳しく知り、それをどうするかを探索するのです。「イマジン」は人々に力を与えてくれる言葉です。この世界をより良くするために何かしたいと思わせてくれる言葉です。そして、世界を良くすることが皆さんにはできる。ロータリーファミリーの一員ですから。
会長として活動する際の強みと弱みを教えてください。
人と人の懸け橋となることは、私の得意とするところです。人と人をつなげ、人とストーリーをつなげることが好きなのです。この能力をどうやったら生かせるだろう、とワクワクしますね。また、コミュニケーションや、変化を加えることにもうまい方だと思います。一番大事なのは、会員一人一人にロータリーの一員であるとはどういうことなのかを理解してもらうことです。伝える方法はいろいろとありますが、Eメールを送るだけでは駄目です。ロータリーからの知らせを人々が心待ちにするような理由を生み出さないと。
始めたいことの一つに、RI理事会の会合直後の中継があります。ロータリーが何をしているのか、何が起こったのかを伝えたいのです。つまり、エバンストンの18階からの速報です。あなたにとって次のような影響があります、と。そういうストーリーを発信できるのではないでしょうか。新しいツールを使って現場で自らジョーンズ会長をプロデュースしたいですね。自分が見たこと、聞いたことを発信したいのです。
弱みですか? バランス感覚ですね。自分を大事にすること。バランスの取れた食事を取って、運動をして、家族や友人と一緒に時を過ごすこと。そういったことをおろそかにしてしまう傾向があります。これは新型コロナの話につながります。新型コロナによって私たちは活動を一時停止せざるを得ませんでした。自分が取り組んでいることに1000%の力を注ぎ込むこともありますが、それが正しい方法ではないかもしれません。自分のことをもっと大事にできれば、私たちはもっと強くなれます。 このパンデミックで身に染みて学んだはずです。少なくとも私はそうです。
これまでの人生で誇りに思っているのは、決して諦めなかったことです。でも、一度にいろいろなことを同時にしないといけない立場になって、これからは、どれかは諦めてもいいと自分に言い聞かせています。
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話しは変わりますが、マイロータリーに国際ロータリー元会長であるビチャイ・ラタクル氏のご逝去のニュースが掲載されてありました。私が川内RACに入会した時のRI会長であったことから、会長テーマである「慈愛の種を播きましょう」(Sow the Seeds of Love)」はとてもよく覚えています。心からご冥福をお祈りいたします。
今週も皆さまの人生が豊かなものとなりますように。