「ロータリーの目的」
ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。
1.知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。
2.職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事は全て価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。
3.ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること。
4.奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。
付記
「ロータリーの目的」の4つの項目は、等しく重要な意味を持ち、また同時に行動をおこさなければならないものであるということで、RI理事会の意見が一致した(ロータリー章典26.020)
2017-18年度 会長テーマ
「例会に積極的に参加し、学びを深める」
~楽しく・感動に出会える例会(場)をみんなで作ろう~
みなさん、こんにちは。
2730ジャパンカレント第34回(通算第168回)例会を開催いたします。
皆さんの職場でも同様と思いますが、4月に入り新入社員(39名)が私が勤務する研修所にやってきました。最初は緊張して大人しかった若者たちも、入社後4日目に実施するオリエンテーリング(20kmウォーク)で打ち解け、今では休み時間になると楽しそうにコミュニケーションをとっています。
さて、新入社員に対し様々な講義を実施しますが、私が指導する際に気を付けている「ほうれんそうのおひたし」についてご紹介します。
ビジネスマナーにおける「ほうれんそう」についてご存知の方もいらっしゃると思いますが、「報告」、「連絡」、「相談」のことです。新入社員向けの講義では「『報・連・相』を意識して行いましょう。」と説明していますが、「ほうれんそう」は部下からだけでなく、上司も心掛けなければなりません。私が考える「部下に対する『ほうれんそう』」は次の通りです。
【ほう(報告)】
報告をいつでも受けることができるよう日頃からコミュニケーションを取る。
【れん(連絡)】
良い・悪いに関わらず、連絡を受けたら直ぐに対応策を検討する。(行動する)
【そう(相談)】
新入社員からいつでも相談を受けられるよう、方法や手段を周知する。
また、「おひたし」について、部下から「ほうれんそう」を受けた際は、次のことに注意しています。
【お(怒らない)】
自分の感情に身を任せ「怒る」と、次から「ほうれんそう」をしてこなくなる。まずは事実をしっかりと確認する。また、相手のためには「叱る」ようにする。(詳細は「第10回例会・会長の時間」参照)
【ひ(否定しない)】
冒頭から否定するのではなく、部下の話しを最後までよく聞き、「ほうれんそう」してくれたことに感謝を伝える。そのあとで自分の考えを述べる。
【た(助ける)】
部下の言動に気を配り、悩んでいるようであれば声掛けするなどして、サポートを行う。なお、「助けすぎ」に注意する。
【し(指示する)】
部下の「ほうれんそう」に対し「自分で考えろ」といっても悩むだけ。研修日誌の書き方や研修に取り組む姿勢など最初は細かく指示を行い、段階的に自発性を促すよう取り組む。
上司が部下にアクションを要求するだけでは一方通行になってしまいます。「ほうれんそうのおひたし」を実践し上司から積極的に寄り添うことで、部下からの信頼に結びつくと同時に部下の成長が促されることによる良い関係の構築、ひいては職場の雰囲気や環境改善等につながることも期待できます。
一生懸命に努力して入社してくれた新入社員が早く一人前になって会社(社会)から必要とされる人材になるよう、ロータリーで学んだ「相手を思いやる気持ち」を大切にしながら育成に取り組んでまいりましょう。
下半期から「私の職業奉仕②」と題して、これまでのEクラブ例会や活動を通じて「私の職業奉仕①」からどのように思いや意識が変化したり気づきがあったのか投稿頂き、会員皆様とさらに共有・意識を深めて頂きたいと思います。
私の職業奉仕②
ロータリー財団委員会 戸高 豊文
「はじめに言葉ありき」という言葉があります。言葉から思い浮かべる表象は人それぞれ異なるので、同じ言葉であってもまったく同じことを思うことはできないのが人間です。ロータリーでは職業奉仕という、これまた言葉の塊のような言葉を重要視しており、「あなたにとって職業奉仕とは?」という疑問を突きつけられる機会が多いのですが、私はその答えを聞いても「ああ、そうですか、なるほど」としか答えようがないのです。ある人は自分の職歴を披露し、ある人は深夜までの仕事を語るのですが、それが職業奉仕という言葉の、その人の答えだろうと思います。
今回2度目の職業奉仕を語ることになりましたが、私の考える職業の表象について書いてみます。私は近代史の中で一番に仕事ということを(経営者や資本家の目線ではなく)考えたのはカール・マルクス(1818-1883)ではないかと思っています。マルクスは科学的社会主義の提唱者ですが、wikipediaによると17歳時の高校の卒業論文は『職業選択に際しての一青年の考察』であり、その中で「われわれが人類のために最もよく働きうるような生活上の地位を選んだ時には、重荷は我々を押しつぶすことはできない。何故なら、それは万人のための犠牲だからである」という青年らしい純粋さで書いています。
彼が26歳の時に書いた『経済学・哲学草稿』には有名な「疎外された労働」の記述があります。端的に書くと「人間は本来自由な存在であるはずだが、日々の仕事によって、人間は本来の自由さから阻害されている」となります。「万人のための犠牲こそが職業である」と考える青年マルクスにとって、人類への謳歌と資本主義は相入れないものとして映ったのだと思います。
私はマルクスの次のような言葉も好きです。
「商品とは命の欠片の集合体である」
この意味は例えば1本100円のペンはそのペンが商品となるまでに原料、作成、流通、販売などたくさんの人々が関わっており、労働者は100円の内の微々たる欠片をそれぞれの労働の対価として得ている。労働者はその対価によって食べ物を買い、衣服を買うことができ、子どもを養い、命を維持しているのです。つまり商品は労働者の命の欠片の集合体なのです。こう考えるとなんと職業は尊いものなのだろうと思います。今、こうやって元気に過ごしているのも父母の職業のおかげだし、自分の人生の大部分を占める職業のおかげなのです。
「ロータリーの目的」の第3項目の後段には次の英文があります。
・・the recognition of the worthiness of all useful occupations, and the dignifying of each Rotarian's occupation as an opportunity to serve society;
私なりに訳すと「すべての(顧客とともに労働者本人にとっても)有益である職業の価値を認め、さらに、社会のために尽くすというそれぞれのロータリアンの職業の尊厳を感じること」・・
最近はこの職業という意味で感激することがありました。それはアフガニスタン、パキスタンでポリオ撲滅のために働いている女性たちです。
もう何人が犠牲になったのだろう。

ついには19歳の女性のポリオワーカーは危険な路地に一人でポリオワクチンの接種に行くという。
その理由は「男性のガードマンがそばにいると狙われるから、かえって一人の方が安全」・・その後ろ姿を、どれだけの日本のロータリアンが気づいているのだろう。
言葉と行動の、どちらが重要であるかは、誰だって知っている。
真の職業は私たちに誇りを与えてくれる。
PETS研修 報告
会長エレクト 松岡 高史
1 期 日 2018年3月17日(土)~3月18日(日)
2 会 場 かごしま県民交流センター
3 内 容
(1)テーマ

2018~2019 RIテーマ:
『BE THE INSPIRATION
インスピレーションになろう』
2018~2019地区テーマ:
『プラスワンの行動を!』
※ ガバナーエレクトから示された11の項目の中から3つ選び,次年度の必達目標とする。詳細は,Facebook参照。
(2) RI重点事項

ア クラブのサポート強化
イ 人道的奉仕の重点化と増加
ウ 公共イメージと認知度の向上
※ My ROTARY への全員登録を行う。
(3) クラブ戦略計画
RI会長テーマ及び地区ガバナーの年度方針を理解し,作成する。
・各委員が明確な目標をもつ。
・委員の3年間制の実施。
・継続性を保つために,新旧理事の合同会合を開催する。
・直前会長,会長,会長エレクト,会長ノミニーを中心に計画立案する。
(4) 地区運営変更点
・ライラ参加者も学友とみなす。
・地区が開催する増強委員会,R財団委員会などの各クラブ担当者に参加要請がある場合,欠席の選択は無い。代理がいない場合,会長が出席する。
・「分区」から「グループ」への名称変更
(5) ガバナー公式訪問期日
2018年9月2日(日)
4 懇親会

宮崎西部グループの佐世ガバナー補佐や会長エレクトの方々と親しくなりました。また,各部門長や他グループの会長エレクトの方々とも積極的にコミュニケーションをとりました。
5 所感
2日間,ロータリーについてみっちり学びました。会長としてクラブをどう運営していくのかが少し見えてきました。Eクラブの強みである「若さ」を生かしてどんどん新しいことにチャレンジしていきたいです。特にskypeを使ってのリアル例会への参加を実現したいです。
会員のみなさんと一緒によりよいクラブ運営ができますよう残り3月間準備を進めます。