2017-18年度 会長テーマ
「例会に積極的に参加し、学びを深める」
~楽しく・感動に出会える例会(場)をみんなで作ろう~
みなさん、こんにちは。
2730ジャパンカレント第21回(通算第155回)例会を開催いたします。
12月は「疾病予防と治療月間」です。
年の瀬も押し迫り、これから忘年会、お正月、新年会とお酒を飲む機会が多くなってきますので、今回の会長の時間は「お酒は百薬の長は本当か?」についてお話しさせていただきます。
私は、量は少ないですがお酒を飲むことが好きで、懇親会を自分で段取りすることが多く、自宅でも晩ご飯前につまみを作るなどして飲んでおります。ただ、定期健診の結果が悪くなってきたこともあって休肝日を設定しており、目標は年間で「110日/年」です。過去5年間の実績をみると、H26年が多くて116日、最少がH28年の104日となっています。この休肝日については、50~64歳の男女5万5千人のデータを解析したところ、ほとんど毎日飲酒する人は週に2~4回飲む人と比べて、アルコール性肝臓病の発症率が3.7倍にも上昇したという研究結果があるとのことです。大量に飲むことはもちろん、毎日飲むことも控えるようにしましょう。
以上を前提として本題にはいりますが、皆さんは、適量を飲んでいれば身体に良いという「Jカーブ効果」をご存知でしょうか?
【Jカーブ効果】
飲酒量と総死亡率には相関関係が有り、「適量飲酒をしている者が最も死亡率が低い」
飲酒量と死亡率との関係において、飲酒量がある閾値を超えて増加すると死亡率が高まるが、その閾値までは飲酒量が増えるほど死亡率は低下する。最も死亡率が低くなる飲酒量は(あくまでも疫学調査の結果では)、日本酒なら1合/日~2合/日、ビールなら中瓶1本/日~2本/日と言われている。
(ウィキペディアより引用)
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私の周りにお酒が好きな人が数多くいますが、酒好きの人が自分を肯定するためによく話すのが「Jカーブ効果」です。
「赤ワインが健康に良い」との話しを聞かれた方もいると思いますが、ある一定のレベルまでの飲酒(量)は、ローマ字の「J」を左から右に進んだ時のように、死亡率が下がるというものです。あくまでも、適量というところがポイントで、実際には、虚血性心疾患や脳梗塞、2型糖尿病で「Jカーブ効果」が見られるものの、高血圧や脂質異常、脳出血などは「飲酒量に比例して死亡率が高くなる」とのことですので、「お酒は百薬の長」は「酒飲みの言い訳」ともとれるような気がします。
基本的にお酒はあまり体には良くないとの結論でした。それでも言い訳をさせていただいて、「飲む理由や人間関係、料理の内容が健全で、お酒を少々飲みながらワイワイ楽しくお話しすることでストレス発散等の精神面に良い影響を与える。」くらいのお酒の飲み方に心掛けたいと思います。
※今回の「会長の時間」は、お酒を飲まない方には参考にならない話しになりました。すみません。
今年の例会は今回で最後となりました。年明けは1月8日から第22回例会が開始されます。
来年もお元気で、この例会場でお会いしましょう。
どうぞよいお年をお迎えください。
11月末から1週間、戸高豊文会員がネパールを訪問されました。
2015年4月に発生した大地震の時に戸高さんの呼びかけをきっかけにEクラブ会員有志で義援金をお送りしたことがご縁で、その後も戸高さんがメールでやりとりを続けられ、今回のネパール訪問となったそうです。
ネパールでは、ネパール・ロータリーEクラブの皆さんにお会いして昼食会にも参加され、ネパール・ロータリーEクラブが支援している学校も訪問されたそうです。
訪問の報告を頂きましたので、例会で皆様にもお読みいただければと思います。
戸高さんは
『自分のアイディアが縁で遠く離れたロータリアンとつながり、交流を深め更なるサーヴィスに繋げていく・・これができるのがロータリアンの最大の魅力です。』
と話されていらっしゃいます。
ネパールロータリーEクラブ(NepalREC)支援学校 訪問報告
ロータリー財団委員会 戸高豊文
・訪問日:2017年11月27日
・訪問地:ネパール、カトマンズ郊外のパターン市の公立小学校
・案内:Onil Shresthaさん・Dangol Sunilさん
みなさんもご自分が小学校の時のことを思い出すことがあると思います。その時、どんなことを思い出しますか?
優しかった先生、校庭の大きな木、あるいは一緒に遊んだ友達・・
今回私が訪問したネパール、パターン市の公立小学校の子どもたちにとっては、小学校の思い出はきっと「ロータリーのマーク」と「Service Above Self」の言葉だと思います。
ネパールでは荒廃した公立学校をよく見かけます。日本では考えられないことですが、世界には政府の力では基礎教育さえ満足に提供できない国が多いのです。ネパール政府にもまだまだその財政基盤がありません。公立の小学校は校舎が朽ち果て、トイレは不衛生で、授業内容もまったく充実していないのが現状です。さらには世界中どこでもですが私立の学校を卒業することが一つのステータスになっているので皆こぞって私立に入学させようとするそうですが、その授業料は公立の30~50倍になるとのことです。
お金がある家庭はいいですが、貧しい家庭は公立学校に進むしかなく、さらに貧困になると公立の授業料さえ支払うことができずに、学校に行けなくなるのです。公立の小学校の施設と授業内容の充実を行い、貧しい子どもたちに充分な教育の機会を与えていきたい・・そんな思
いからネパールRECの活動が始まりました。この学校はネパールRECだけでなく他のクラブと共同して支援しています。
この小学校の校門の上、校舎の壁面にはロータリーのマークと「Service Above Self」の言葉が大きく掲げられていました。またトイレの手洗い場には「Nepal Rotary E Club」の文字が・・同行していただいたDangol Sunilさんの職業はトイレや手洗い器具の販売。まさしくご自分の職業を支援事業に活用されていました。生徒が使用する図書の寄贈も行われていました。
ロータリーの支援の結果は画期的なものとなりました。この小学校は昨年までは生徒数が20名にも満たず廃校寸前だったとのことですが、現在の生徒数は70名。きれいなユニフォームに衛生的なトイレ。「この子は昨日からこの学校に来るようになったんです」と先生が紹介した小学校3年生くらいの少女は髪は洗っていないようで、着ている服も汚れていましたが、この小学校のことを知り、こうやって教育の機会を得ることの素晴らしさをロータリーは提供しているのだと感激しました。この公立小学校でも若干の授業料が必要です。この子はそれも払えないのでしょう。ですからこの年齢になるまで学校に行けなかったのです。しかし、そのような困窮した家庭環境の児童でもこの小学校に通えます。それは全校生徒70名の内、10名はロータリーが奨学金を支給しているからです。
この学校の先生方にもロータリーの精神が浸透しています。職員室の壁にはネパール語で書かれた「4つのテスト」が掲げてありました。想像してみてください。この学校の先生方は毎日、壁に掲げてある「4つのテスト」を見ながら、感じながら、子ども達に接しているのです。さらには一人の高齢の国語の先生はなんと盲目の方でした。それでも他の先生が読む「4つのテスト」を胸に刻みながら子ども達に接しているのでしょう。
ネパールRECの設立は2013年、田中作次RI会長の年です。テーマは「奉仕を通じて平和を」でした。2015年の大震災以降、政治的に不安定なネパールを自分たちの力で助けたい!・・私はネパールRECのみなさんは地元に密着した活動を通じて「ロータリアンとしての誇りと責任」を感じているのではないだろうかと思いました。
「ロータリアンとしての誇りと責任」・・それは案内していただいたDangol Sunilさんの会社(店舗)に立ち寄った時に特に強く感じました。そこではDangol Sunilさんの弟さんが店長として働いていましたが、兄がロータリアンであること、そして学校をはじめたくさんの社会奉仕を行っていることに、とても憧れを持っているように感じました。社長であるロータリアンの兄を見る目がまさしく「尊敬のまなざし」でした。
こうやってロータリアンそのものが「ロータリアンとしての誇りと責任」を持ちながら、社会や家庭で、大きな影響を与えているのか、世界のロータリアンの姿です。
私は今回の訪問を通じて、ロータリアンとしての誇りと責任、そしてそれが周りに与える
夢と希望、そして次に続く人たちのロータリアンへの憧れ・・そんな感じを強く持ちました。世界の人たちのロータリアンへの「まなざし」が「Service Above Self」の精神からにじみ出てくるものであり、そのことを次世代にもつなげていくことが大事なことだろうと感じました。
ネパール・ロータリーEクラブ バナー