ロータリー・リーダーシップ研究会(RLI)第4期パートⅠに参加して
研修リーダー 東 岳也
2016年9月11日、鹿児島大学で開催された、RLI第4期パートⅠに参加してきました。
このRLI はこれまでも参加をされてきた会員から報告がありましたが、アメリカのロータリーで草の根運動として始まり世界に広まりました。この運動の特徴はセミナーでも講習会でもなく、参加者が6つの分科会に分かれ、少人数で丸1日決められたテーマを分科会のディスカッションリーダーの司会で進行するというものです。
この6分科会が3日間(パートⅠ、Ⅱ、Ⅲと卒会コース)に亘って行われ、各パートは2~3か月に1回空けて行われます。(次回は12月頃に行われる予定)
このプログラムはどの回から始めてもかまわず、全コースに参加すると卒会となります。
目的はロータリアンのロータリアンとしてのモチベーションを高めるものであり、他のロータリアンと一日語り合うことによって自らのロータリアンとしての自覚と誇りを高めるものであります。
当地区では、2008-2009年度地区諮問委員会の了承を基に、秦、伊藤年度を経て、長峯PDGの時に地区に正式のRLI委員会が発足、山下、大迫年度を経て、田中年度の地区大会において、RLIを地区で推進していくことが大会決議として採択されました。 2014年4月、7月、2015年1月に都城市で第1期パートⅠ、Ⅱ、Ⅲが開催され、第2期は鹿児島市、第3期は宮崎市で開催されました。
今回のパートⅠは各クラブへの案内期間が短かったこともあり、参加者21名と少なく、各分科会も3~4名で開催されましたので発言する機会も多かったです。
どの分科会でもEクラブの特徴を聞かれ、例会の参加方法や、活動内容を紹介することができ、メーキャップにつながる良い機会になると感じました。
次回12月頃に開催されるパートⅡでは多くの参加を求める声が地区からありました。
2016-17年度地区大会に参加して
会員増強推進委員長 西 幸司
ホストクラブ(指宿RC)、コ・ホストクラブ(頴娃RC,枕崎RC,加世田RC,伊集院RC)
皆さんは台風第16号の爪痕が残る(災害復興中)地区大会開催で気苦労が多かったと思います、運営スタッフの皆さんの思いが天に届いて南国指宿らしい暑い天気になり、
〈地区大会スローガン「アロハの町」いぶすき!ひとつの出会いから素晴らしい仲間つくり!〉
で言われる様に、アロハを着たくなる暑さでアロハを購入してしまいました。
大会内容はパンフレットを見てもらい、私が感じ思った事を書きたいと思います。
基調講演「国際ロータリー財団奨学生・その後」宮崎大学長 池ノ上 克講師
周産期医療に関わった鹿児島市立病院(五つ子誕生)の話で、私が鹿児島西RAC時代で会社寮の隣に外西先生の自宅が有り、子供を産んだお母さんは鹿児島西RCメンバーの娘さんで鹿児島西RCの家族例会に参加していた時を思い出しました。
職歴で周産期医療を研究するグループで研究を深める時に上司(外西先生)の助言にて奨学生でアメリカに留学して、鹿児島市立病院戻りその後に宮崎大学で教授として移られて宮崎県の周産期医療システムを構築して現在宮崎大学学長を務めのも国際ロータリー財団奨学生で学べた事で、育った子供たちの子供が安全に生まれる継続する若き仲間を増やす事だそうです。
母親のお腹の中で胎児の様子を知る為に鹿児島大学獣医学科でヤギを使って共同研究で死産や障害児を減らす事を聞きビックリしました、世界でも優秀な安全に出産出来る医療システムを持つ国になっているそうです。
目指す人生の目標を持っていると色んな節目で、上司や同僚などの仲間と交わす言葉で目標に近づく道が開けるのですね。
特別記念講演「よろこびを力に・・・」オリンピックメダルリスト 有森 裕子講師
オリンピック選手が生まれながら才能を持っている訳でなく、遺伝が関係するのはバレリーナぐらい、有森さんは生まれた時にオシメ変える時よく泣く子だったそうで、母親もあきらめ新聞を読みながらオムツ替えをしていた時に新聞記事で大腿骨脱臼みたいな記事が有り、さっそく病院に連れて行き医師から良く気付いたと言われ、早い治療受けられたそうです。
子供の骨は成長が速いので遅ければ治療が難しく歩けなくなる、それでも早期発見で小学低学年までよく転ぶ子で、O脚で走ると自分の足に足が引っ掛かり転んでケガをするそうで、刺繍をしている子で卑屈な子だったそうです、その子が中学校の体育担当先生のアドバイスで皆が選ばない運動会の800m競争で一位を取り先生より頑張り継続すると成果が出る事を知り、高学校で陸上部に入部したく顧問の先生に実績の無い者(全国大会や県大会など上位の者)素質の無い者を入部させる事は無いと断られ、1か月ぐらい先生を追っかけて思いを告げて、先生を根負けさせて入部して誰よりも早く練習に入りグランドから遅くまで練習していたそうで、先生から努力を続けて練習していれば、前を走る者に追い抜けて追い越せる「努力と粘り強い精神力」でやれば実績は付いてくると言わせるまで頑張ったので現代のオリンピックメダリストに成れたそうです。
母親のお腹に誕生して子供として健康に生まれるまで色んな関係する人の思いで育ち、生まれてからは家族や地域社会(幼児教育から小中学校と自己の望む専門教育)で関わる人の影響を受けて成長する事を知る話が聞けて、地区大会に参加して良かった。
人として生まれて、すべての能力が整って無くても周りの関係者が手を差し伸べる事で、その人の持つ一つの能力を引き出せる事で社会に貢献出来る能力をチャンスに巡り合せられる場と引き出すのもロータリー奉仕ではと、どんな奉仕が出来るかと考えてみたいです。
【次年度(宮﨑RCホスト)地区大会に向けて】
☆地区表彰で2015-16年度を参考にして来年度に受賞出来そうな賞です。
① 出席優秀クラブ (1位 98.69%)(2位 96.68%)(3位 94.76%)
② 会員増強優秀クラブ(1位 36.84%)(2位 29.17%)(3位 16.67%)
ですので、今後の皆さんの努力で狙える賞と思います、是非挑戦してみましょう。
例会プロブラム委員長 花里 隆二
10月1日~2日にかけて国際ロータリー第2730地区の地区大会が盛大に開催され私も収穫の多い地区大会だったと思います。
有森裕子さんの講演の「よろこびを力に・・・」と題しては、自分の気が楽になるような話しで真剣に聞いてしまいました。
まずは、取り組んでいるスペシャルオリンピクスのことを話されました。初めて聞く言葉でしたが、HPで見ると知的障害者のためのオリンピックとのことで、パラリンピックとは別ものだとわかりました。印象に残ったのは、まず、知的障害でも健常者でも機会がなければ経験・成長はないということ。知的障害者は、経験を自分でできません。誰かがサポートしなくてはいけない。経験や機会を与えれば、知的障害者も能力を発揮する。マラソンでも2時間28分で走るランナーがいるように、機会やきっかけは大切ですとのこと。仕事でもマイナス志向だと、その機会もゆううつなものですが、機会がなければ成長もしないとなると、その機会は大切にしなければいけないと感じました。
マラソン2大会連続のメダルをとった実績から最初から優秀で素質があり、何事もなくメダルをとったかのように言われたようですが、もともと足の股関節に病気を抱えて、幼少期を過ごしたそうです。
実際は、マラソンとは縁のない手芸部に所属していたが、小学校の頃のある先生との出会いで、先生が有森さんに話しかけてかまってきた中で、「何か1つだけで良いから見つけてみろ。全部できなくて1つでいいから。」と言われたそうです。何かにつけては、有森さんを褒めてくれたそうで、その先生の傍にいたいとのことで、その先生がやっていた部活動が陸上に入部したとのことで、走ることが好きではなかったとのことです。
高校も陸上の名門校に入るも入部させてもらえない。実績がない有森さんの入部は認めなかったそうです。絶対につぶれると言われたそうですが何度も何度もお願いし仮入部許可をもらい、そこは、チャンスととらえ、人より早く朝練習をし、人より遅くまで練習を3年間継続し、それが当然だと思ってやったとのこと。やめろとは言われなかったようです。有森さんの走りは「早くはないが、ねばりがある。皆がペースが落ちてくるまで我慢しろ」と言われたようです。
そこから、大学、社会人と実績を積んだのは言うまでもないことです。メダルを2大会連続とりましたが、真夏の暑い過酷な状況であったことを鮮明に覚えていて、「我慢」これだからメダルとれたのかと納得しました。
好きでなくても、何かのきっかけで伸びることがあるのだなと思ったときに、少し気が楽になりました。
仕事を好きになろうとかありますが、生活のためにやっているのが事実。無理に好きならなくてもいいのだなと思いました。ただ、誰かのためにというところは、有森さんの今のスペシャルオリンピクスにもあるるような気がしました。ロータリーも好きで入ったわけではなく、ローターアクト女子がいるという不純な目的から今までロータリーにかかわってきました。それでも良い出会いや機会を得て、活動をして、いろんな人を支援でき役に立ってきてEクラブに入ったので、この縁を大切に、さらに生かしていきたいと思いました。簡単に書くつもりが長文となり、申し訳ございませんでした。
幹事 吉永 由香
1日目の池ノ上宮崎大学長の講演を聞き、宮崎の周産期死亡率の低下に池ノ上学長が大きく貢献されていること、ロータリー財団奨学生としてカリフォルニアで学んだことが宮崎・鹿児島にどれだけ生かされているかということを知ることが出来ました。
2日目の有森裕子さんの講演では、スペシャルオリンピックスが障害のある人がスポーツを通して自立する機会を作る為に開催されていることを知りました。
「機会を作ること」。自分は機会を作ることが出来るが、障害のある人にとっては自分達の意思で作ることが出来ない、やる環境がない、という言葉を聞いてハッとさせられました。
オリンピックのメダリストである有森さんが、幼少期、運動が苦手であったこと、体育の先生との出会いが人生を変えたこと、出来ないことでも努力をすることで結果を出すことが出来るということを実証された方なんだと思いました。
懇親会では、ロータータクト時代に3660地区(現3661地区)訪問の際にお世話になった釜山のロータリアンの方と十数年ぶりに再会出来たことが一番印象的でした。(その時の写真を添えます)
久しぶりに会う会員の方々と楽しい時間を過ごすことが出来ました。
直前会長 桐明 桂一郎
さすが鹿児島を代表する温泉の町、指宿のロータリークラブですね。素晴らしい「おもてなし」でした。地区大会のスローガンは「ロータリーを楽しもう」。宮崎大学長、池ノ上克氏の基調講演、オリンピックメダリスト、有森裕子氏の特別記念講演から夜の迫力満点の花火大会まで、まさにスローガン通り、たっぷり楽しみました。
SAA 今柳田 幸代
指宿、私の故郷での開催となった地区大会。とても思い出深い2日間となりました。
池ノ上氏の基調講演。有森氏の記念講演。
どちらもとても胸の奥に残る素敵な講演でした。今回の話を聞く機会を頂けたことに感謝しています。
(詳しい内容は、西会員のところを・・・^^)
大懇親会での花火は本当に素晴らしく、今年最後の素敵な景色でした。
あんなに間近に花火を見る機会はなく、本当に絶景!!でした。
また、クラブ内の懇親会も行うことができ、久しぶりにクラブとしての一体感を感じることができ、素敵な時間となりました。今回、残念ながら参加できなかった皆様も、来年度は是非一緒に地区大会を満喫しましょう。
最後に、Eクラブのfacebookにupされている写真を添えて、終わりといたします。
クラブ紹介(今福会長エレクト) 三木RI会長代理 菊池パストガバナー
池ノ上氏による基調講演 米山記念奨学生 紹介 青少年交換留学生 紹介
次年度開催案内
大懇親会 鏡開き
花火
クラブ内懇親会
有森氏 記念講演 三木RI代表代理 講評
「私の職業奉仕」
研修委員会副委員長 松元 直美
「おはよう!」保育園の門を開けて入るなり「とって!とって!」と、子どもたちが集まってきて言いました。大きな薄黄木犀の木枝にとまっている蝉の抜け殻に、必死に手を伸ばしています。ひょいっと後ろから抱き上げると、真剣な表情でより高くなったところから思い切り手を伸ばしてキャッチ!「とれた!」その得意気な顔といったらありません。一人の子が成功したら、決まって「ぼくも!わたしも!」と、列ができていきます。
この夏、土の中から這い出てきてくれた蝉さんのおかげで、子どもたちの虫に関する興味はぐんと深まり、今では幼虫図鑑が手放せなくなりました。土を掘り起こして見つけた幼虫を捕まえては、大きな歓声をあげて早速その図鑑を開き見くらべっこです。
小さな虫かごにバッタと蛾の幼虫を一緒に入れてじっと見つめていた時のこと。瞬く間に幼虫にバッタが食べられそうになり、青くなり焦ってバッタを救出する姿も。
その幼虫も、土の上では小さなアリたちの集団に運ばれていき、その力強さに手が出せず、じーっと見つめていました。
虫たちが教えてくれる生命の不思議、きびしさ、面白さに引き込まれていく子どもたちの瞳は輝き、この体験によって様々なことを学んでいます。
私の職業は「保育士」。このようにいつも子どもたちの近くに寄り添うことのできる素敵な仕事です。
子どもは「環境の中で育まれる」と言われます。物的環境と人的環境、このどちらも大切だと思いますが、昔と今の子どもを取り巻く環境は、大きく変化しています。今、私にできること、日頃から大事にしたいと思っていることを綴ってみたいと思います。
静かで自然に囲まれ、あたたかなお母さんの口ずさむ童謡や語りかけを生活の場面で聴き、自分を愛してくれている人に見守られていることを感じながら大きくなった子どもは、その子のペースで好奇心が芽生え、遊びを楽しみ、安心して自分の思いを表現し成長していくように感じます。
誕生する時、自分の意思でこの世に生まれ産声をあげるように、本来、子どもは自分の力で欲求し、母親に伝えるのです。「泣く」という表現で、「お腹空いた」「おむつ変えて」「だっこして!」と。
それを丁寧に受けとめてもらい、応答してもらい、不快から快の状態へ変化していく心地よさから、自分は大切に想い認めてもらっていること、無条件に愛されていることや人への信頼感を感じることで、「自己肯定感」が育まれていくと思います。
言葉も、信頼できる大好きな人の真似から生まれ、目と目を合わせて優しく語りかけることやゆったりとしたふれあいによって育まれ、笑顔や微笑が増えていきます。
外界へ興味をもった赤ちゃんは、手を伸ばし、口元にもっていってそれがどういうものなのかをひとつひとつ確かめます。そして様々なものに興味が広がり、遊ぶよろこび、人のぬくもりや関わる楽しさを感じるようになります。
大好きな人との対話(相互作用・やりとり・応答的な関わり)により心が育まれ、満たされていくことで子どもが本来もっている「自らが選び表現し、遊びを作り出す能力」を発揮していくのです。
現在の子どもを取り巻く環境は過度な情報やものに溢れ、テレビやゲームなど一方的な刺激を受ける機会が多いと感じます。子どもが選択し欲求を表さなくても、求めていなくても与えられる環境です。ものを買って与えてもらい喜びを得ること、それは一過性の喜びにはなっても、本来の子どもの心の育ちや喜び、人のぬくもりや信頼感を感じることはできません。
今、日本の子どもは自己肯定感がとても低いと言われています。私たちは現代の子どもたちに何を与えてあげたらよいのでしょう。
便利な世の中になった今だからこそ、子どもと対話するの時間を大切にしてほしいと願ってやみません。
昔も今も同じように、大切な存在として生まれてきた子どもがどのように育っていくか、その環境を保障するのは大人にかかっている、その一翼を担うのが私の仕事であると思っています。
私は、「保育士」という職業に出逢えたことはとても幸せなことであり、子どもと共にあることに心から感謝しています。今まで出会った子どもたちにたくさんの愛をもらいました。これから出逢う子どもたちとの未来がまたとても楽しみでもあります。
「職業奉仕は、自らのためになること」と理解しています。
これからも、この仕事に誇りをもち、喜びを感じながら職場の仲間や保護者と共に子どもと共にある時間を幸せに、有意義に、感謝して過ごしていきたいと思います。
そして共に紡いだ時間が、将来の子どもたちにとって何か役に立つことができたならとても幸せです。