私の職業奉仕

　会長エレクト　今福修吾　

 
今年も新入社員が入社しました。今年は５１名の新しい仲間です。
私は人事労務部教育グループ長として、当社研修所において約２カ月間の新入社員研修（意識研修、導入研修）を実施します。（ほとんどの講義は研修所講師が実施しますが、１回／週くらいの頻度で私の講義が計画されています。）

私が担当する講義の中に、当社の「社憲」の理解向上を図る時間がありますが、四字熟語の「不易流行」を引用して説明を行います。
不易流行とは俳聖・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の中で見出した蕉風俳諧の理念の一つです。
「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」
意味については諸説ありますが、私は「変えてはならないものと変えるべきもの　不変の真理を踏まえた上で変化に対応し進歩発展させる」と説明しています。
当社の「社憲」（これを不易と説明しています）は、「伝統精神」、「経営理念」、「社是」の項目があり、今から３５年前の昭和５７年に「『心の原点』～人間として生きていくための原理原則～」を基本として策定されました。（各項目の内容については、次の機会にご紹介します。）
「心の原点」とは
①幸せや成長への限りない希求
②自ら汗して努力することの尊さ
③正しさへ向かう強い信念
④他人への思いやり
⑤礼節といった人の道、道徳
　であり、「この原理原則を日常生活の中で習慣化した人によって形成された組織や社会は、本道を踏み外したり大きな過ちを犯すことはない。［中略］人間としての個の確立と自立が不可欠であり、人間としてどうあるべきかを自ら問い直し、自らの力で生きる道を切り拓いて行くことが大切である。そこに、初めて企業人としてのあるべき姿が形成される。」としています。

昭和５７年２月に発刊された社内新聞には、
「このたび制定された『社憲』は、いつの時代においても当社にとって『心の原点』であり、当社の人々を通じで実践されてこそ、初めて真実の姿を現すものなのです。従って、当社にとって人づくりとは『社憲』を実践する人を一人でも多く作ることなのです。」と記載されています。
現在でもこの社内新聞を活用して、毎年の新入社員に対し、学生から社会人へ意識の変革を図り「社会に貢献することの大切さ」を力説しているところです。

当社の諸先輩が熱い思いで作成されたこの「変えてはならない『社憲』」を私自身が習慣化し実践できているか疑問ではありますが、熱い気持ちを持って後輩たちに伝えていくことで、少しでも良い会社、良い社会つくりに貢献することができればと考えています。
 

第34回例会（通算第124回例会）にメークアップされた方は、以下の４名（地区内２名、地区外２名）でした。