当クラブではメインプログラムでテーマを決めてクラブ会員による投稿を行っており、これまで「自己紹介」や「私の職業奉仕」と題して行ってきました。
今年度は、新たなテーマとして「ロータリーに入会して」を始めます。
ロータリーに入会して感じていること、考えていること、今後のクラブの改善・発展につながる提案など、会員の思いをご紹介するとともに、意見交換の場(例会)となればと思います。
「ロータリーに入会して」
職業奉仕委員会 天本健太郎
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
記憶にある中で一番昔のロータリークラブの思い出は、小学生か幼稚園生高学年の頃に祖父とともに鶴鳴館ホテルで開催されたクリスマス会に参加したことなので、既に30年以上前のことだったと記憶しています。もちろん、当時はクラブのことも全く知らず、どのような話がなされたかも記憶にはないのですが、輪になって歌ったりと楽しかったことだけは覚えております。その後、中学生以降は全く家族会等にも同行することもなく、ローターアクトクラブ等にも参加していませんでした。そのため、2015年にジャパンカレントロータリーEクラブに入会させていただくまでは、ロータリークラブというものの存在は知っていたものの、具体的にどのような活動をしているか詳しくは知りませんでした。
インターネット経由で例会が行えるということで、仕事と調整もつきやすいかなと思い、参加はさせていただいたものの、3年目の今になっても地区の行事やリアル例会等には一度も参加できておらず、また、例会にも何度か出席できないことがあり、 クラブの皆様に御負担をかけてしまい、申し訳なく思っております。
ロータリーに参加させていただいて、変わったことといえば普段は考えることもなかった職業奉仕に関してです。2660地区のロータリー百科事典によると職業奉仕とは、職業を通して社会のニーズをほぼ完全な形で満たせるよう努力を重ねるということで、それによって、自己の職業の品位と道徳水準を高め、社会から尊重される存在にすることが出来ると記載されています。
会社の運営においても昨今はガバナンスというものが非常に重要視されてきています。様々な企業の不祥事が相次ぎ企業倫理が問われたり、効率的な経営がなされなくてもその経営者に対する責任の追及や確認が不十分であったことなど社会的な背景はありますが、ガバナンスが徹底されるためにはマネジメントも含めた社員一人ひとりの道徳水準の向上が必要です。
ロータリーの職業奉仕ではロータリアンがその職場が社会の模範となるように努力することを自己の責務考えていくことが必要であり、これは日本以外の国であっても同様で、社員教育にも有用でした。ただ、会社の規則等を整備して、他人に対してこのようなことを教育したとしても、実際には私自身がその水準に至っておりません。例えば、本クラブ内の活動でも仕事の忙しさにかまけて例会を無断欠席したり、現行の提出が遅れる等、最も基本的なことができていなかったりします。会社で他人に指導する前に、まずはこのような自分自身の不足点を直していきたいと考えております。
下半期から「私の職業奉仕②」と題して、これまでのEクラブ例会や活動を通じて「私の職業奉仕①」からどのように思いや意識が変化したり気づきがあったのか投稿頂き、会員皆様とさらに共有・意識を深めて頂きたいと思います。
「私の職業奉仕②」
公共イメージ委員長 無漏田幸呼
「私の職業奉仕」という同じテーマで、1年半前に書かせていただきました。
「これまでのEクラブ例会や活動を通じて、「私の職業奉仕①」からどのように思いや意識が変化したり気づきがあったのか投稿」とのテーマのもとに書かせていただきます。文才がないもので読みづらいかと思いますが、最後までお付き合いください。
まず、以前の内容と被りますが、今までの職歴を簡単に書かせていだだきます。
大学卒業後、就職先が決まっておらず実家に戻りました。
大学より、「事務職の仕事があるので、受けてみてはどうか?」とのお話をいただき、損害保険会社に就職しました。
隣市(志布志市)ではありますが、鹿児島県と宮崎県の違いがあり、方言・専門用語の壁をかかえつつ平成8年~平成12年迄4年間勤務しました。
業務内容としては、受付窓口・保険申込書のチェックでした。
保険申込書の書類チェックも、「○」ひとつで契約内容が変わる可能性がある。毎月月末になると、営業所成績も上げなければいけないので、深夜まで勤務しておりました。
この職場でローターアクトを紹介していただき、年齢退会まで活動させていただいたことは大きな財産になっております。
その後は、地元のデイサービスや保育園でアルバイトをしていたところ、母校の高校のPTA事務の話をいただき、もともと子供が好きでしたので、やらせていただくことにしました。こちらには平成13年~平成16年迄3年間勤務しました。
業務内容としては、PTA会費の会計事務です。保護者から集金したお金を活用し、PTA活動や生徒達の学校生活の手助けを、うまく行えるようにするものです。
この時は、母校の自分の後輩でもある生徒たちに、吹奏楽部の指導援助や、インターアクトクラブもありましたので、ロータリー事務局と担当先生との連絡係、インターアクト生へローターアクトの話等をしておりました。
この時にお世話になった事務長より、「支援学校の高等部が設立されるため、事務の話があるがやってみないか?」との話をいただきました。丁度PTA事務の更新の時期でもあり、大学時代に自閉症児対象サークルに所属していたこともありましたので、隣市(日南市)にある支援学校に勤めることにしました。平成16年~平成20年迄4年間勤務しました。
県立学校は事務長のもと事務職員が数名配置されております。基本的に各担当毎に決められた仕事を行います。事務長によっては半年毎に担当を入れ替えて、幅広い仕事内容を経験させる方もいらっしゃいます。
ここでは、ベテランの方ばかりで皆さん色々な分野を持たれていましたが、私は旅費事務のみをさせていただきました。
出張後の報告内容を読ませていただくことで、様々な知識を教えていただきました。
支援学校の子供達は、意志を伝えることは難しい子供が多々おりますが、みんな人間としての頭のいい子達ばかりだった印象があります。
支援学校での任期が終わろうとしていた時期に、地元の小学校事務の産前産後休暇・育児休暇の話があるとのことで、小学校に勤務することになりました。こちらには平成20年~平成21年迄1年間勤務しました。
公立学校は、串間市の規模の学校ですと基本的に事務職員は1名です。今まで頼れる事務長のもと、ベテラン事務職員の方々がおられた職場から、今度は全部ひとりで仕事を行わないといけない状況になりました。
最初は、「一人でできるだろうか。」との不安もありましたが、幸いにして近くの学校事務職員が事務支援を行う「共同実施」というものがありましたので、一人であってもなんとか仕事を行うことができました。
業務内容は、「人事給与」「庶務」「学籍」「会計」「福利厚生」「施設管理」です。場合によっては用務員の仕事を行うこともあります。また学校職員ですので、事務の仕事ばかりではなく、PTA関係や教員の仕事の補助、生徒指導を行うこともあります。
この頃から、教員の先には児童生徒がおり教員の業務内容も多いことに気づき初め、「先生方の事務作業を少しでも減らすことはできないか?」。また「子供達がよりよい環境で、よりよい教育を受けることができるためにできることはないか?」と思い、仕事を行うようになってきました。
その後任期が終わり、中学校への勤務になりました。
中学校1校目が、平成22年~平成24年迄3年間、2校目が平成25年~平成28年迄4年間勤務しました。
小学校と中学校の事務は、多少の違いはありますが、基本的に一緒です。
串間市は、少子化が進んでおり、平成29年4月から、市内中学校6校がひとつに統合し1校になりました。現在は、市内で唯一の中学校に勤務しております。
開校1年目がもうすぐ終わろうとしています。
県内初の県立高等学校との連携型中高一貫教育校でもあるため、この1年間は、何かと取材等もあり、市内唯一の中学校でもあるため、地域の方々のご指導・ご支援もいただき試行錯誤しながら職員・生徒も過ごしてきました。
以前の中学校は、職員13名、生徒数52名の小規模校でありましたが、現在は職員47名、生徒数388名の大規模校(串間市規模では)となりました。
生徒の2・3年生は、以前の学校との違いに戸惑う部分もありながらも、学校生活を頑張って過ごしております。
以前は事務1名でしたが、現在は事務4名おり、疑問が出る度に4名の知恵を出し合いながらより良い答えを即座に出せる状況になっております。
以前は、「職業奉仕」とは「職業で奉仕」と思っておりましたが、例会等で「職業に奉仕」という違いを教えていただき、「この業務によって生み出される付加価値を見つける。より良い業務方法を見出だす。より仕事に奉仕する。」との思いが強くなってきました。
教育事務に係わるようになり、未来の財産である子供達の大切な時間に少しでも関与できることを嬉しく思います。子供達の夢を叶える手助けの一部になれればと思いながら日々仕事をしているこの頃です。