2017-18年度 会長テーマ
「例会に積極的に参加し、学びを深める」
~楽しく・感動に出会える例会(場)をみんなで作ろう~
みなさん、こんにちは。
2730ジャパンカレント第17回(通算第151回)例会を開催いたします。
ロータリークラブの年次大会等に参加すると、大先輩方から「寛容の精神」とのお話しがよく出てきます。今回の「会長の時間」では、ポール・ハリスがロータリークラブを創立した基本理念一つである「寛容の精神」についてご紹介いたします。
(1)ボストン世界大会でのポール・ハリスのスピーチから
ロータリークラブの創始者であるポール・ハリスは、1933年(昭和8年)にボストンで開催されたロータリークラブ世界大会時のラジオ放送で、次の通りスピーチしています。
(前略)
ロータリーには、一般の人々の注意を引く2つの特長があるのだと思います。
一つは、我々が職業分類と呼んでいるもの、即ちそれぞれの職業の代表者として、一人しか会員になれないという制限であります。もう一つの特性は、財産やお金の多寡、或は政治的、宗教的、立場の違いが、会員になるための障害にならないという規定であります。
この二つの規則ゆえに、ロータリーはあらゆる社会階層に道を開いているのです。すべての国民、そしてあらゆる宗教の代表者に対して開放されているのであります。
このように、あらゆる階級に道を開くことは、大混乱、不調和、争いの種になるしょうか?
そのように考える人もいるかもしれません。しかし、人間が考え出した組織や計画には、様々な危険がいっぱいあるとしても、そこを敢えて行うロータリーに、その特質と栄光があるのだと思います。
手順や公式は至って単純であります。ロータリアンには何故色々な点で、きわだった違いがあるのでしょうか。それは、2つの点に於いてロータリアンは完全な調和を達成しているのです。
第一にロータリアンは、すべての民族は尊敬されるべきであり、他民族とは敬意を持って交わるべきと信じております。それは己の良心の命ずるところに従い、神を信じる全ての人々の特権であります。言葉をかえて言えば、ロータリーとは寛容(トレランス)であります。
第二に、すべての職業は、それが社会に奉仕する限りに於いて、有用かつ名誉あるものと認められることであります。これらが固く合意されるならば、不調和ということはもうあり得ないのであります。
ロータリーは調和に重点を置き、争いを極力避けます。ロータリーはかくして、人々共通の基準となり、人々誰もが歓迎される聖域となるのであります。カソリックとプロテスタント、ユダヤ人とキリスト教徒が、仲良くおつき合いしてはいけないと言う確たる理由があるのでしょうか?
ロータリーに於いては、これがうまく行われています。カソリックのお坊さん、ユダヤ教の教師、プロテスタントの神父たちが肩を並べて仲良く座っています。インドヘ旅行すると、インドのロータリーでは、モハメット教徒、ヒンズー教徒、そしてクリスチャンが伸良くパンを千切っているのに出合うでしょう。
これこそ人類のあるべき姿だと思いませんか?
全人類に対する平和、名誉、友好、この言葉を覚えておきましょう。ロータリーは、ロバートバーンズの言葉が実現するよう努めているのです。人と人が皆兄弟になる時が来る、という言葉を覚えておいてください。
(以下、省略)
(2)ポール・ハリスの著書「This RotarianAge(1934)」より
ロール・ハリスの著書を米山梅吉氏が訳した「ロータリーの理想と友愛」の「Ⅸ 伸び行く悩み」中に、次の通りの記載があります。
“思惟の影は色の影よりもはるかに多種多様であり、これを変化せしめることもまた至難である。人の確信はその気質、遺伝性、環境、経験等幾多要因の影響が相寄ってこれを形成するものなるが故に、指導者たる者はあくまでも寛容に、大度忍耐を以て事の判断に従う用意がなければならぬ。独断的なるロータリーの主張は所詮無益である。”
「寛容」という言葉を辞書で調べると「心が広くて、よく人の言動を受け入れること。他の罪や欠点などをきびしく責めないこと。また、そのさま。」とあります。(デジタル大辞林より引用)
この「寛容」を世界中のリーダーが理解し、お互いを尊重し合うことができれば、戦争やテロなどの悲しい出来事は起こらないのだろうと思います。
現在のロータリークラブはポール・ハリスの「寛容の精神」を守り、人と人のふれあいを大切にし、さまざまな考え方をつなぎ、最終的に人の幸せと生活の向上を願って様々な人道的な奉仕活動や教育的奉仕等の多様な活動を積極的に続けています。私自身、その一員として自分がいることをとても誇りに思うとともに、さらに学びを深め、自分にできることを積極的に取り組まなければならないと認識致しました。
当クラブではメインプログラムでテーマを決めてクラブ会員による投稿を行っており、これまで「自己紹介」や「私の職業奉仕」と題して行ってきました。
今年度は、新たなテーマとして「ロータリーに入会して」を始めます。
ロータリーに入会して感じていること、考えていること、今後のクラブの改善・発展につながる提案など、会員の思いをご紹介するとともに、意見交換の場(例会)となればと思います。
「ロータリーに入会して」
公共イメージ委員会副委員長 岡村 正幸
皆様こんにちは。
E-クラブには、2014年12月 桐明桂一郎様、川平健次郎様のご紹介と推薦を頂き入会いたしました。仕事以外のことは何もやったことのない私にとりまして、まったくの未知の世界です。
ロータリー手帳を開くと、まず「四つのテスト」、次ページに「ロータリーの目的」4項目。
小雑誌のロータリー関連資料には、ロータリーの用語、ロータリー財団の父 6人目のRI会長 アーチ・フランク
・・・ 「ロータリーが基金を作り全世界的な規模で慈善、教育、その他社会奉仕の分野で、何か良いことをしようではないか」と1917年アトランタ国際大会で提案し、ロータリーを不滅にする手段として基金を構想しました。
~100年前に凄いことを考えておられた会長に感動を覚えます。
「国際奉仕」「社会奉仕」「職業奉仕」等解説は続きます。
毎回の例会に参加する都度、自分に何ができるのだろう 本当にお役に立てるのだろうか いつも自問自答を続けている自分がそこにいます。例会に参加された方々のご意見を拝読させて頂くことにより何か希望を持つことができます。
世界には、恵まれない多くの子供達がいることも知りました。経営者として経営のいろはは知ることができました(つもりです)。古希になった今、まだまだやれることがある。そこに起きる出来事を、「四つのテスト」「ロータリーの目的」に照らして進めることができれば、何かお役に立つことができると考えています。
「ロータリーに入会して」
例会プロジェクト委員長 花里 隆二
例会プログラム委員長をやっております花里 隆二(けり りゅうじ)と申します。職業分類「航空運送業」です。
花里(けり)は種子島の西之表市の西海岸に花里浜という海岸がありますが、その周辺の集落の名前から来ており少数名字だと思います。日本人の名前で何位にいるのか?いつか調べてみたいと思っています。
さて、中村会員が「ロータリーに入会して」の投稿で、『人の出会いが人生を変える』とありましたが、今振り返ると、ローターアクトに入会した23歳の時だと思います。ローターアクト入会23歳から現在46歳で一時期離れましたが、結局23年間関わっています。
大学を単に勉強もろくにせず卒業し、何故か今の会社に運よく採用され、社会人になってみるとこれといってやりたいこともなく、何の役にもたっていないと思い、いろんな団体に顔をつっこみながら、ローターアクトにいた出身大学の同じゼミの先輩に誘われました。少し不純な動機もあり鹿児島中央ローターアクトに入会することになります。
活動はじめると異業交流ができ視点が広がる。経営者とすぐに会えて貴重なお話しも聞ける。全国・世界規模でクラブがあり、行動次第では、横のつながりが広げやすい。活動が自然保護など1つに絞られていない多岐にわたる。2週間に1回適度に会える等のメリットが多く、地区役員・全国ローターアクト・年次大会も経験させていただき、8年間やりきって卒業し悔いがないと言える活動はローターアクトだけです。
会社では絶対に教えてくれない組織の運営を学び、人を動かすのは権限使えば簡単、人間性で人を動かすのは権限より難しいので、ローターアクトの仲間たからこそ、動いてくれたこと。ローターアクト仲間がいなければ、結婚もつながっていないと思います。
奉仕で人の役に立つことも覚え、経営者の方とも出会い、ローターアクト卒業後、違うローターアクトの先輩からRCC(地域社会共同隊)に声をかけてもらい5年隊長を努め、一生入会できないと思っていたロータリーEクラブ入会につながりました。
Eクラブを知るのは偶然で、東会員も投稿で書いていましたが、2013年11月に開催されたローターアクト年次大会で懇親会の後、ロータリーEクラブについての説明があり、たまたま参加した当方もお声がかかったのがきっかけです。
ローターアクトの年次大会に参加するつもりもありませんでしたが、鹿児島城西RCC(地域社会共同隊)隊員が交流をしたいと言ってきたので、ローターアクトの方が固くなくていいだろうと思い連れていったことです。
会場で説明を聞いても、当時の規定では、RCC(地域社会共同隊)との掛け持ちは禁止でしたので、後任をどうするか?この後の運営は?の問題がありましたので、保留を長く続けていました。入会しなくても奉仕活動はできるとも考えている半面、今逃すとチャンスはなく後悔しないか?トライしてみるか?顔見知りも半分いるしやれるかも?の考え。これも運命かな?
そうしている間に、期限も迫りEクラブ設立人数を確保しなければならないので早く推薦状を書いてもらい入会してほしいとの要請。
鹿児島城西RCC(地域社会共同隊)の支援をしている鹿児島城西RCのロータリアン2名に相談したところ、真意を確認され、RCC後任を調整頂き、推薦状を書いていただき、ギリギリセーフで入会届を出したことを覚えています。
鹿児島城西RCC(地域社会共同隊)からロータリーを輩出したので少しはお役に立てかなと思って感謝していますので、推薦人の顔を汚さぬよう可能な限り頑張ります。
本当の「ロータリーに入会して」思うことは、インターアクト・ローターアクト・RCC(地域社会共同隊)では、ロータリーというものを事前に経験する時期には良いと思います。組織・考え方・雰囲気がある程度わかっていたのでロータリーに入るということには普通から入会する方よりは精神的な壁は低いと思い、経営者であることという壁もなくなりましたので、公平にチャンスはありますので、候補生して大切に育てる視点は重要だと思います。
ローターアクト・RCC・インターアクトを事前時期と位置付けて、壁を感じさせずにどのようにして入会させるか? しかし、ロータリーの入会後は、本当に意識を保持するのが難しいところだと思いますが、職業奉仕による社会的効果・人生におけるいろんな出会いがあり人生を変えることもあると、事前に伝えてロータリーになる自覚を少しづつ促すことがいいと思っています。
本当に、例会・研修も協議会も多い、卒業もなく経営者も自ら一生勉強しなくてはいけないし、例会は週に1回ですが、Eクラブは1週間続きますので、参加が当然の意識で見られ、コメントを真剣に打つと意外と大変です。反面、真剣に打って参加した分、他会員のコメント・メークアップの皆様のコメントで、いろいろと考えることになり、いい視点をいただいたりします。
加えて、Eクラブでは、昨年度より例会プログラム委員長を拝命していますので、Eクラブでは、Face to Faceは難しいので、お話しや飲み会がそんなにできず、モチベーションが低下した会員の気持ちの部分をくみ取ってフォローがなかなかききません。
当方は、国際的な視点も豊富なわけでもなく、ロータリーの見識も浅く、器用でもないので、質素に、例会を確実に重ね・少しでも充実させていくプログラムを計画・実行するしかないのですが、現時点では、会員・メークアップの皆様の協力もあり、例会は順調に重ねており、通算150回を超えています。
内容を低下させない・穴をあけない・出席したくなることを、常に考えなければいけないと思い、あと半年強どうするか考えると胃が痛くなりますが、次につなげていきたいと思います。