次年度・地区戦略計画委員長を指名いただきまして、目下勉強中です。
RIの方向など、指針として毎年示されてはきましたが、クラブには直接的な関係が薄いこともあって、感心の低い部門ですが気になることもあり、以下の事を『地区研修協議会』で述べてみようと思っています。

RIは「ロータリー活動の原点はクラブにある」として3つの優先項目を挙げています。
１、クラブのサポートの強化。
２、人道的奉仕の重点化と増加
３、公共イメージと認知度の向上
となっています。

　2番目の人道的奉仕の重点化と増加ですが
　2013年7月、ロータリーは「未来の夢計画」と呼ばれるロータリー財団の新しい補助金モデルを全世界に導入しました。新しいモデルでは、補助金手続きが簡素化されまして取りくみ易くはなりましたがハードルは高いようです。
我が地区は、今年度・野中ガバナーによって、南インド・3000地区との「ミッション・メンタルヘルス」グローバル補助金事業のお取り組みをされて世界初勿論、地区初の事業を成功されました。人道的奉仕活動の最たるものです。
裏方は我がＥクラブの戸高さんで、手腕を発揮されて見事に成功されたと思っています。心から敬意と賞賛を捧げたいと思います。ありがとうございました。

　3番目の公共イメージと認知度の向上です。
公共イメージと認知度における目標は、ロータリーのブランドイメージを向上させ、ロータリーの中核的価値観と人道的・職業奉仕というロータリーの強みについて地元レベルと国際的レベルで周知を図ることです。～と難しい言い回しですが、
奉仕団体の世界の認知度では第1位がライオンズ、2位がキワニス、3位がロータリーでユニセフが7位と言うことを10年前に知りました。
それからです、公共イメージと認知度強化にロータリーは舵を切ったのでした。それまでは「職業奉仕と親睦」が「I serve」として主流の行き方だったのです。
しかし、いまこのテーマにピッタリ来るのは、今年度は、野中ガバナーによる「グローバル補助金事業」でありましたし、先の宮崎市で開催された「ロータリーデー」ですし、私達が取り組んだ街頭での「ポリオ撲滅キャンペーン募金活動」などがあると思います。
 
最後に1番目のクラブのサポートと強化です。
この戦略的優先項目においては、クラブの会員基盤を拡大かつ多様化し、リーダーを育て、長期的な計画を立てるために、クラブの革新性と柔軟性を育むことを目指しております～と難しいことを言う事になります。
ロータリーの認知度向上として、4月11日なでしこ2730委員会では格別の努力をいただき開催された「ロータリーデー」でありました。～～
私は、宮日ホールと会場も近いし、宮崎中部分区の会員は500名だから、キット満席は間違いないと思っていました。ところが、地区役員、担当部門の委員も入れて130名の参加でした。鹿児島・鹿屋・延岡･都城など遠方の会員が目立ちました。なぜ参加者が少なかったのでしょうか？
我がクラブからは、今柳田幹事・吉永会計・宮本委員長・私の4人で多い方でした。
主管者の努力を思うと、参加者の少ないことに心痛むことでした。
～私達クラブは皆、設立のとき、RI定款を尊重してRIの監督指導を受けると誓約書を提出して、認証状を受けたのです。
確かにガバナーは地区で唯一RIの役員でありますし、定款でも第3条でクラブの直接監督権が表記されています。
したがって、地区はＲＩの出先機関です。しかし、全てのロータリーの活動の母体となるのは、個々のクラブでしかありません。
 
では、国際ロータリーがあってクラブがあるのか、それとも、先ず各クラブがあって、国際ロータリーがあるのか、～と言う疑問に出会います。
かつてクラブの自治権と言うことがあると先輩方が皆言って来ましたから、クラブの自治権に付いて調べてみました。手続き要覧から、クラブ自治権と言う文言が消えていることに気がつきました。実は早くから消えていたのに、うかつにも知らずにおりました。
ただ、1923年の決議23~34と言う項目で、「奉仕活動の選択においては、クラブの絶対的な自治権を」見ることができますが、それも、日本の多くのパストガバナーや理事役員の方々が決議23~34が消えると言う事に危機感を覚えて、擁立運動に躍起となり、運動の成果として、手続き要覧に「歴史的価値に鑑み」掲載する～となったのでした、日本の古典派ロータリアンは安堵したという経緯があります。
クラブ自治権も標準クラブ定款に記載されていたのですが、今は存在しません。
ＲＩ日本事務局に問い合わせてみました「クラブの自治権は手続要覧の何処に書いているのか?」と～回答は、なんと「今は何処にも書いてありません」～と。
しかし、110年に渉ってクラブの自治権を大事に、そして、ＲＩ定款とクラブ定款を遵守して、私達にはＤＮＡとなって、今に続いていると信じています。
 
そこで、哲学としての、クラブの自主独立性の主張は大いに大事ですし、
クラブが己の主体性を持って奉仕理念の研鑽と奉仕活動の実践するのは当然であります。
しかし、ＲＩはクラブの集合体ではありますが、地区委員会主催の行事でも、クラブの協力無しには、何事も進まないことは明らかです。
 
ＲＩが在って、地区やクラブがあります。クラブが在って地区がありＲＩがあります。地区の各種・研修会参加は会員力の強化と会員の質向上に繋がります。
 
IMなどで、ときに全員登録という協力の指示がされますが、
勉強することに、何故貪欲さがなくなって来たのでしょうか？
積極的な自主参加が、何故少なくなってきたのでしょうか？
時代の変化だから仕方ない～、と済ませて良いのでしょうか？
であれば、時代の変化に対応するクラブ作りをするためにも、
また、クラブ会員の質の向上のためにも～～お互いが理解して参りましょう。
私は歳を取りました、そして地区内クラブも年を取りました。
然し組織体は人間と違って、何時でも、クラブの周年事業や新年度を契機に再生・活性化できる復元力を持っているものなのです。
めぐる歯車は一つが欠けても、回らないのです。
輪に輪つないで、作る友垣も、一人欠ければ、輪とはならないのです。
お互いの理解があってこそ、初めてクラブにも地区にも歯車にエンジンがかかると思うからです。
地区もクラブもお互いが理解し合いましょう。理解とは英語で｢Understand｣と言います、理解するとは、相手の下に立つこと、即ちUnder　standなのです。