ロータリーE-クラブは一般のクラブ(Traditional Club)とその活動に於いて異なるところはありません。
毎週例会を開き、奉仕プロジェクトを実施し、ロータリー財団を支援し、会員同士の親睦を深めます。
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ロータリーに関する資料を集めてみました。参考にしてください。

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第31回例会(通算第33回例会)

例会の開催期間:2015年3月23日正午 ~ 2015年3月29日正午
14-15年度RIテーマ ロータリーに輝きを

例会プログラム

四つのテスト

ロータリーの目的

新「ロータリーの目的」
ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。

1.知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。
2.職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事は全て価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。
3.ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること。
4.奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。

付記
「ロータリーの目的」の4つの項目は、等しく重要な意味を持ち、また同時に行動をおこさなければならないものであるということで、RI理事会の意見が一致した(ロータリー章典26.020)

ロータリーソング

1.奉仕の理想

奉仕の理想に 集いし友よ
御国に捧げん 我等の生業
望むは世界の 久遠の平和
めぐる歯車 いや輝きて
永久に栄えよ
我等のロータリー ロータリー

 

2.それでこそロータリー

どこで会っても やあと言おうよ
見つけた時にゃ おいと呼ぼうよ
遠い時には 手を振り合おうよ
それでこそ ローロー ロータリー

 

3.手に手つないで

手に手つないで つくる友の輪
輪に輪つないで つくる友垣
手に手 輪に輪 ひろがれまわれ
一つ心に おおロータリアン
おおロータリアン

 

4.ありがとうロータリー

富士の高嶺みつめて 地に足を踏みしめ
喜びと誇りを胸に 今もこれからも
ありがとうロータリー
出逢えた奇跡 奉仕の理想に向かって
ありがとうロータリー
分かち合うしあわせ
共に歩もう 未来をみつめて

それぞれのなりわいを それぞれの方法で
歩んできた だから今 新しい道がある
ありがとうロータリー
出逢えた奇跡 奉仕の喜びに向かって
ありがとうロータリー
分かち合うしあわせ
共に歩もう 未来をみつめて

ありがとうロータリー
出逢えた奇跡 奉仕の理想に向かって
ありがとうロータリー
分かち合うしあわせ
共に歩もう 未来をみつめて

会長の時間

会長の時間会長 東 岳也 

第33回例会 2015.3.23-2015.3.29 [ 会長挨拶 ]

会長:東 岳也

みなさん、こんにちは。2730ジャパンカレントロータリーEクラブ第33回例会を開催いたします。

さて、桐明会長エレクトが会長研修セミナー(PETS)を受講され、今週の例会で報告がなされています。そして、幹事報告では野中ガバナーエレクト事務所から届いた5月24日に延岡市で開催される地区研修・協議会について案内がなされております。

この地区研修・協議会(District Training Assembly)(DTA)は、3月~5月のいずれかの月に開催されることが望まれており、1日セミナーの目的は以下のとおりとされております。
・次期クラブ指導者が任期に備えて準備を整え、指導者チームを築くこと。
・クラブ指導者チームの意欲を高め、協力関係を築くための機会を、地区ガバナーエレクトと次期ガナバー補佐、および地区委員会に提供すること。
となっております。
詳細は後日メールにて各会員に案内がありますので、可能な限り参加いただけたらと思います。

また、現在奉仕プロジェクト委員会から6月7日に宮崎イオンで第2回ポリオ撲滅街頭募金活動について承認され今後計画を具体化されていきます。私たちのクラブにとって2回目のプロジェクトになります。委員会の皆さんを中心に会員の皆様の協力をお願いします。

今後、年度末に向け、様々な研修会やプロジェクトが多くなってきますが、機会をみつけご参加いただきますようよろしくお願いします。

 

 


幹事・委員会報告

幹事報告幹事 今柳田 幸代

【ご案内】
Eクラブに関する案内
【理事会報告】
報告事項はありません。
 
【幹事からの連絡】
● 転勤等による住所等の変更について(お願い)
 3月末で勤務先が変わり、転居される方々もいらっしゃるのではないかと思います。RIへの登録住所も変更する必要があります。登録内容に変更が生じた場合は、すぐに幹事へ連絡いただきますようお願いいたします。
 
地区及び分区に関する案内
● 「新会員のための地区研修セミナー」のご案内 
 
日  時 : 2015年5月10日(日)
     登録受付 10:30~   開会 11:00 ~ 15:00 (予定)
場  所: : メインホテル 5F メインホール
        (都城市上町8-9  ℡:0986-23-3131)
テーマ : 「ロータリーの見方、見せ方―公共イメージ戦略」
      ☆第1部:講演
            講師:「ロータリー公共イメージコーディネーター」・「ロータリーの友」編集長
                 二神典子様(東京築地RC) (80分間)
      ☆第2部:ロータリー問答
登録費 : お一人 3,000円(昼食・資料代含む) ※当日、受付にて徴収致します。
登録〆切 : 3月31日(火)
 
*クラブ内の〆切を 3月27日(金) といたします。
*研修に関する資料は、会員の皆さまへメールでお送りしてありますので、ご確認の上、参加の可否について、幹事(今柳田)までご連絡ください。
*2015/3/15現在での登録者は 戸高さん,岡村さん です。
 
● 「東日本被災地訪問 ~今年は田中ガバナーも被災地訪問へ!~ 」のご案内  !! NEW !! 
 
 日 程 : 平成27年(2015年)5月11日(月)~13日(水)
 訪問先 :  ①郡山西北RC(福島県)  ②陸前高田RC(岩手県)
         ③大船渡市、釜石市、大槌町、花巻ほか
        ※行程は別紙資料がありますので、ご希望の方は幹事までご連絡ください。
 定員数 : 最大30名まで ※定員になり次第、締め切らせて頂きます。
 申込締切 : 平成27年(2015年)4月10日(金)
          ※割引料金ですので、申込頂いた時点からキャンセル料が発生します。ご了承ください。
 旅行代金 : 自己負担 (別紙資料がありますので、ご希望の方は幹事までご連絡ください。)
          ※参加人数により変動することがございます。予めご了承ください。
*参加を希望される方は、幹事(今柳田)までご連絡ください。詳細な資料をお送りいたします。
 
● 「第16回ロータリー国際囲碁大会」のご案内
 
日 時  2015年5月16日(土)
       8:30 登録受付, 9:00 点鐘開会式, 18:00 表彰式と懇親会
会 場  東京・市ヶ谷の日本棋院2階大ホール
      (対局終了後にアルカディア市ヶ谷に移動) 
主 催  ロータリー囲碁同好会
協 催  第2580・2750地区 (ホスト 東京RC)
登録料 17000円(賞品代、プロ棋士多面碁の謝礼、昼食、懇親会費等含む)
      (大会参加は国際奉仕活動としてメークアップになります)
登録〆切 2015年3月16日(月)(定員100名)
 
 
●「2015-2016年度のための地区研修協議会」のご案内    !! NEW !!
 
日 時  2015年5月24日(日)
       9:00 登録受付, 9:30 開会, 15:30 閉会
会 場  延岡市野口記念館
      (延岡市東本小路119-1 電話0982-32-3745) 
ホスト  延岡東ロータリークラブ
コホスト  日向RC・日向東RC・日向中央RC・門川RC・延岡RC・延岡中央RC
登録料 8,000円(研修会参加はメークアップになります)
登録〆切 2015年4月22日(水)
*クラブ内の〆切を 4月17日(金) といたします。
*研修に関する資料は、会員の皆さまへメールでお送りしてありますので、ご確認の上、参加の可否について、幹事(今柳田)までご連絡ください。
*地区研修協議会は、来年度に関することを伝える場となります。会長・幹事・各委員会委員長は指名出席者となりますので、できるだけ日程調整をしていただき、ご出席いただきますようお願いいたします。
 
● 「2015年ロータリー国際大会」のご案内
 日 時 : 2015年6月6日(土)~9日(火)
 場 所 : ブラジル サンパウロ
 詳細はコチラから
 http://www.riconvention.org/ja/2015/Pages/ridefault.aspx
他クラブの行事等に関する案内
● 「かのや東RC30周年記念式典」のご案内
 
日 時 : 平成27年4月4日(土曜日)
       記念講演会 15時30分 ~ 16時20分
         「大隅の魅力を再発見、そして未来へ」 
         講師 東川隆太郎氏
             (NPO法人まちづくり地域フォーラム・かごしま探検の会 代表理事)
       受   付  16時30分 ~ 17時00分
       記念式典  17時 ~ 18時00分
       記念祝賀会 18時15分 ~ 20時
場 所 : かのや大黒グランドホテル
       (鹿屋市共栄町12-3  ℡  0994-44-5511)
登録料 : 8,000円 
登録〆切 : 2015年2月27日(金)
 
 
● 「日向東RC創立40周年記念大会」のご案内
 
日 時 : 平成27年5月16日(土)
       受 付  14:00~
       式 典  15:00 ~ 16:20
       祝賀会  16:30 ~ 18:30
場 所 : 日向市文化交流センター (小ホール及び交流広場)
登録料 : 10,000円  (御家族:5000円)
登録〆切 : 3月末日
 
* 登録を希望される方は、3月25日(水)までに 幹事(今柳田)まで、電話かメールで御連絡下さい。
 
 
【出席報告】
Eクラブ 出席率

第32回例会:2015/3/16~2015/3/22
会員数
出席義務
会員数
出 席
会員数
出席免除
会員数
席率
25
25
24
0
96.00%
第31回例会:2015/3/9~2015/3/15
会員数
出席義務
会員数
出 席
会員数
出席免除
会員数
出席率
25 25 23 0 92.00%
第30回例会:2015/3/2~2015/3/8
会員数
出席義務
会員数
出 席
会員数
出席免除
会員数
出席率
25 25 21 0 84.00%
 
メーキャップ報告
第32回例会にメーキャップされた方は、以下の5名(地区内5名、地区外0名)でした。
佐々木 慈舟さん (都城RC) 落合 雅子さん (宮崎北RC)
中山 信彦さん (志布志みなとRC) 塩月 隆久さん(延岡東RC)
榎木田 智子さん(宮崎西RC)  
 
 
【Eクラブ行事等の報告】
報告事項はありません。
 
【普通寄付金のお願い】
米山奨学会から普通寄付金の依頼がありました。
米山奨学・ロータリー財団の寄付については昨年11月15日付け今福財団委員長から各会員あてメールが発出されておりますが、各会員のご協力をお願いいたします。
 
【その他 報告】
報告事項はありません。
 

委員会報告会長エレクト 桐明桂一郎

会長エレクト研修セミナー報告
報告者:会長エレクト 桐明桂一郎

  2730地区の会長エレクト研修セミナー(PETS)が3月7・8の両日、延岡市のホテルで開かれ、参加して参りました。セミナーには地区内65クラブの会長エレクトが出席し、野中玄雄ガバナーエレクトや安満良明RI第3ゾーンコーディネーターをはじめ地区の各部門長などから2日間にわたって、みっちり研修を受けてきました。

 まず、野中ガバナーエレクトからは、K.R.ラビンドラン次年度RI会長が提唱されている次年度のRIテーマ「世界へのプレゼントになろう」について、お話がありました。このテーマについてのラビンドラン次年度会長のコメントは菊地平研修リーダーが先の例会で分かりやすく紹介されていますので詳しくは述べませんが、要は、人は才能、知識、能力、努力、そして献身と熱意など、誰でも与えることのできる何かをもっているはずである。これらは「天からの授かりもの」であり、そのお返しをしましょうということです。

 原文では「Be a Gift to the World」で、ギフトとなっています。英語では同じ贈り物でもプレゼントよりギフトの方が、格が上だそうですが、日本ではギフト券などの使われ方もあり、むしろプレゼントの方がふさわしいということになったそうです。

  さて、このRIテーマを次年度の活動にどう生かしていくか、それにはまずテーマにある「世界」をどう想定するかが問題です。野中ガバナーエレクトからは、その世界は例えば職場であり、地域であり、家庭であってもいい。また、プレゼントも奉仕と換言してもよい、という説明がありました。

 さらに、野中ガバナーエレクトは、RIテーマの実現に向け、その方向をより明確にするため「奉仕は力!活かそう例会」という2730地区のモットー(サブテーマ)を設定されました。その意味するところは、他者への奉仕(利他)が結局は自分自身への活力となり、発展をもたらすとの理念を「奉仕の力」と表現したものであり、「活かそう例会」は活気ある例会の実現を目指すもので、喜んで出席したくなるような楽しい例会を工夫していこうということです。

  安満第3ゾーンコーディネーターからは、会員基盤の充実と増強、人道的支援の重点化と増加、ロータリーの認知度の向上などについて、お話がありました。特に、会員増強については新会員候補の推薦と退会防止を同時に進めることが大切だということです。また、クラブとして戦略的な長期計画を立て、目標を達成するためには会長と直前会長、会長エレクトの連携が重要である、と強調されました。

 研修2日目、我がEクラブの特別代表であるパストガバナー、長峯基次年度地区研修リーダーには講評の中でEクラブのPRをしていただき、特にEクラブでのメークアップのやり方について「各クラブで若い人をリーダーとしてEクラブの活用法を考える取り組みをしてほしい」と、提案されました。

 なお、ラビンドラン次年度RI会長については「ロータリーの友」3月号に特集が組まれています。また、ロータリー特別月間が次年度から大きく変更されますが、「ロータリーの友」2月号に紹介されていますので、お目通しを願います。

 これから次年度に向けての準備が始まります。5月24日には延岡市で地区研修協議会が開かれます。各委員長をはじめ、できるだけ多くの会員にご参加いただければと思います。よろしくお願いします。

研修の様子 宮崎県西部分区協議

会長エレクト研修セミナー報告


メインプログラム

自己紹介 戸高 豊文
一生成香No14「識字率向上月間に寄せて」戸高 豊文
研修リーダー 菊地 平

「自己紹介No21  戸高 豊文
 戸高 豊文
 
ロータリクラブに入会するということで、自分自身に問いかけてみました。いままでの人生で一番心に残った奉仕とは何だろうか? それは今はもう体も自由には動かなくなった母親がまだまだ充分に若く、私といえばが自分のことさえちゃんとできない甘ったれだったころ、毎朝毎朝、学校に持っていく鉛筆を一つ残らず小刀できれいに削ってくれたこと。
 
そんなことが思い浮かびます。父や母の愛は高貴で温かいものです。
 
私は1954年生まれですので60歳になりました。延岡で小中高と過ごし、大学は宮崎大学農学部に入りました。先日、卒業後38年目の同窓会に参加してきましたが、80歳を超えた教授も参加されてとても楽しい時間でした。
 
その後、県内の食品メーカーに勤務して、子会社の役員になりましたが、40歳の時に見た「インドに子どもたちを派遣する団体」に興味を持ち、会社を退職して国際協力団体、インド国際子ども村「ハッピーバリー」の事務局長になりました。
 
以来20年間にわたり毎年夏休みに日本の子どもたちをインドに派遣する事業「平和キャンプ」を開催しています。いままでに引率者も含めると430名の参加者がありました。最近は不登校の子どもを持つ保護者のみなさんからの問い合わせが多く、この平和キャンプに参加することで学校に行くようになった事例もたくさんあります。
 
このハッピーバリーの活動の中でも「奉仕」を感じることがたくさんあります。この平和キャンプは子どもだけが参加します、つまり保護者はいっしょに行かないシステムです。参加する子どもたちは約2週間親元を離れて未知の世界インドに飛び込んでいくのです。この子ども達の冒険は実は親たちの冒険でもあります。
 
事前研修が終わり、子ども達を見送る時に泣いているお母さんがいました。「どうしたのですか?」と尋ねると「私たち親にとっても、子どもと離れることの覚悟を感じて、胸が熱くなってきたのです」と答えられました。

親が子どもに奉仕する。これはサービスという意味での奉仕ではありません。いや、奉仕という意味でもないでしょう。このような親と子の間の愛は言葉では表せないものかもしれません。真実の一つの形でしょう。

親の子に対する愛は真実であり普遍です。ですからもし奉仕がこの親子の愛から出発するなら、その奉仕や行為は真実に近づくことでしょう。
 
私はインド国際子ども村「ハッピーバリー」の事務局長をしながら、生命保険会社に勤務しています。そして今年から自治会の区長も拝命しています。

自治会の区長の仕事は多種多様になります。その中で緊急な取り組みとして災害時の対応があります。南海大地震の発生の可能性が高まっている現代、地区にお住いの人をどうやって一人残らず安全な場所に避難させるか、その訓練や情報交換が頻繁に行われています。

いつ起こるともわからない災害、自治会のみなさんは地震、津波の不安を口にしながら、多くの人が同じように口にする言葉があります。それは「いつ死んでもいい、考えてもしょうがない」という諦めの言葉です。この言葉と意識をいかに払拭していくかが大きな課題になります。

愛情を注いできた親が、この言葉を聞いたらどう思うでしょう。親への感謝を思うとき、私たちは何があっても「生き抜く」必要があります。

私の趣味は妻と一緒の旅行です。幸い休みが自由に取れる会社に勤めていますので、海外に出向くことも多いです。最近の旅行で一番印象に残っているのはチベット旅行です。
 
チベットのラサで有名なポタラ宮に出かけた時のことです。入場のために広場に並んでいる時に、近くに老婆がやって来ました。服はボロボロで髪の毛も長く、長い間お風呂に入っていない様子です。それでもチベット仏教を信仰しているので、左手に数珠を持ち、右手にはマニ車を回しています。
 
チベットの人々は「六道輪廻」を強く信じていますです。これは日本でもよく聞く「悪いことをしたら地獄に落ちる」とか「餓鬼や畜生に生まれ変わる」ということです。ですからチベットの人たちは自分の罪を滅ぼすために、数珠とマニ車を持ち、ポタラ宮の周りを回るのです。

その老婆に一匹の犬が近づいていきました。白い痩せた犬です。老婆は立ち止まり、懐からビニール袋を出しました。その袋の中には小さくくだけたビスケットのようなものが入っていました。それは空腹を満たす為のわずかの食料なのでしょう。老婆はその袋からビスケットの欠片をつまんで、犬の前におきました。痩せた白い犬はそれを食べました。老婆はそれを確かめるとまたマニ車を廻しながら歩き始めました。
 
この様子を見て、私はとっさに、老婆があの痩せた白い犬を見て、「若くして死んだ息子の生まれ変わりではないか」あるいは「わがまま放題で死んでいった夫の生まれ変わりではないか」と、感じたのだろうと思えたのです。
 
ですから、老婆は思わず「施し」をしたのでしょう。施しをする老婆の眼には涙で潤んでいたかもしれません。善行を積まずにこのまま過ごしたら、自分も餓鬼や畜生に生まれ変わるかもしれない。その時、誰が施しをしてくれるのだろう……
 
老婆の一瞬の行為はいったい何だったのか。見返りがあるわけでも、愛情でもなく、共感でも、憐憫の情でもない、生きることそのものへの問い、息子や夫への思い、自分の犯してきた罪の懺悔、そのようなことが混じり合った感情……
 
私は「親と子の愛」こそが、真実であり、奉仕の理想だと思います。最大の奉仕はこの親子の愛に尽きると思います。
 
 
一生成香No14「識字率向上月間に寄せて」
研修リーダー 菊地 平

今月は識字率向上月間ですから、このことについて触れてみます。

今の私たちには考えられないことですが、現在、世界の子供たちで学校教育を満足に受けられない数が余りに多いのに驚かされます。

RIの国際識字年の目標は2015年までに世界の子供が漏れなく初等教育をうけられるようにすることを目指していました。国連によりますと、読み書きの出来ない人は世界に20億人いると言います。実に世界で3人に1人は貧困から抜け道が無いに等しいということです。それはまた、地球人口の3分の1の人が本や新聞や雑誌を読むという素朴な喜びから締め出されているということなのです。

 そのために、このような病院では、職員が洗浄剤のラベルを読み間違えるために、危険なことが日常的に起こっていて、珍しいことではないということです。

 今、サハラ以南のアフリカなど、第3世界を中心に世界中で学童期にある子供の内、1億2,500万人が全く学校に通っておらず、さらに。1億5,000万人は基本的な読み書きが出来ないうちに学校から離れてしまっている環境にいるといわれています。

 難民救済の支援活動をされている、曾野綾子さんが、かつて、こう話されていました。「支援活動に鉛筆を沢山頂きますが、エンピツを削るナイフが無いのです。ボールペンの方がはるかに有効なのです」と。非識字と貧困は悲惨な悪循環を生み出しているのだと思います。

RIの目標達成には、世界で年間80億ドルの教育予算が必要とされていますが、この年間80億ドルという金額は、世界の軍事費のたった4日分と言われています。

ノーベル平和賞受賞のマララさんが「なぜ戦車をつくることは簡単で、学校を作ることは何故難しいのか?」と訴えたことを思います。

ここ日本にあって、つくづく平和の有難さを思うと同時に、平和への願いを祈らずにはいられません。

  我が国の識字率の歴史を見ますと740年頃、天平の頃で、大化の改新終り、壬申の乱静まり、古事記が書かれた頃です。字の書ける人は京で1戸に1人いたそうです。全国では郡司の役所に勤めている者だけで、庶民は読み書きが出来なかったといわれています。「三下り半」という言葉があります、夫から妻、または妻の父兄宛に当てた離縁申し渡し状を三行半で書く慣わしであったことから来ています。一般には字が読み書き出来なかったので三行半の棒線を書くことから、三下り半といわれたわけです。

 ヨーロッパでもフランス革命の頃、結婚の署名の出来たのは三分の一ぐらいの男女だったといわれています。

 日本の約400年前、豊臣秀吉の頃、島津藩によって朝鮮から連れてこられた30人余りの陶工の人は、ほとんどの人が字を書けて、その事によって日記が残って歴史を伝えています。識字とは大変な文化なのです。

 世界の識字率のテーマは、水保全問題とともに、ポリオに次ぐRIの重要なプログラムであることを、承知しましょう。

私がガバナーエレクトとして、アナハイムの国際協議会での研修期間中のことです。「終日ボランティアをしていただきます」との指示があり、世界から集まった 500人のエレクトはジャンパー姿になり、フードバンクと言う大倉庫に移動しました。そこには食料品が山済みされていました。その食料品がコンベアで流れてきます、それを、ロータリーマークの袋に一心に汗して入れる作業でした。
~多分世界の飢餓に苦しむ人達の一時の癒しになったでしょうか?

500人の夫人たちは前もって送っておいた子供向けの本を一冊ずつ、ロータリーマークのシールを貼っての箱積め作業でした。
その日の昼食は、コッペパン1個と小さな缶ジュース1個だけの粗食でした。

それによって「浮かされた昼食費が財団に寄付される」というボランティア研修を経験しましたが。日本語の子供本は何処の国へ配布されたのでしょうか?

絵本が主でしたから、きっと世界の、恵まれない、字の読めない子供達には貴重なプレゼントになったと思います。

一生成香No14「識字率向上月間に寄せて」


今週の協議事項 幹事 今柳田 幸代

 協議事項
今週は協議事項はありません。
なお、例会の中で協議してほしい事項等ありましたら、幹事(今柳田)までご連絡ください。
 


今週の例会の質問と課題

今週の例会の質問と課題は・・・

例会の質問

復帰。理事会は、その懇願がありクラブに対する同人すべての負債が完済されれば元会員を会員身分に復帰させることができる。しかしながら、同人ぼ以前の職業分類が本定款の第8条第2節に適っていない場合は、いかなる会員も正会員に復帰させることはできないことを知っていましたか?
(2730ジャパンカレントロータリーEクラブ定款第12条3節 ―終結―会費不払(b))

例会の課題(感想)

Q1)今回の「委員会報告」についてご感想をお書き下さい/

Q2)今回の「メインプログラム」についてご感想をお書き下さい/


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